狂った金銭感覚 もうデビュー前には戻れない セクシー女優になって私は変わった

セクシー女優は特殊な商売なので、一度でも経験すると自分の中の“何か”が確実に変わります。それが考えだったり、感覚だったり、人間関係だったり。どこに変化をもたらすかは人によって異なるものの、全てがデビュー前と同じ状態のままであるケースはほぼありません。

そもそも、業界は現役ナイトワーカーや元芸能人など「すでに浮世離れした女の子」がやってくるので、最初の時点から色々な部分が変わっている点は否めません(苦笑)ただ、活動を続けるとさらなる変化が必ず起きるため、物事が良い方にも悪い方にも転ぶでしょう。

そこで個人的な話ですが、元セクシー女優である筆者の「ここが変わってしまった!体験談」を振り返ります。

■金銭感覚を変えずに過ごすのは至難の業

セクシー女優はキャバクラや大人のお店のキャスト出身の人が多い界隈なので、「セクシー女優になりたて」の時点で金銭感覚がおかしい人が過半数以上を占めます。キャスト時代と変わらない程度の月収か、むしろ女優業をして収入が下がった場合(思うように売れないとか)だと、金銭感覚はそこまでバグりません。

しかし「死ぬほど稼ぎたいタイプ」の女の子たちは夜職+セクシー女優の二刀流で働くため、月収は驚くほどアップするため、ヒドい散財癖がつきがちに。

筆者の場合は女優専業だったもののキャスト時代よりかは稼げましたし、稼働量が少なく大金を得る効率の良さを知ってしまいました(笑)当時は自分の異様さに気づいてはいなかったものの、徐々に金銭感覚がズレていき、食べるものや持つもののグレードがちょっとずつアップ。結果的に、昼職の友達と遊ぶ際「あら?」と違和感を覚える機会が増えたのです。

周りの女優さんたちも金銭感覚が一般的ではないですから、その中で過ごし続けると「ランチ1000円で渋る」ことをまずしなくなるでしょう。一度そこそこの金額を手にすると、以前の生活を一切変えないまま暮らすのはかなり難しいと思いますね。

■ガードが堅くなり、結果的に「ご無沙汰」です

ちょっぴりウフフな話になってしまいますが、セクシー女優は“大人の経験”がとても豊富だと思われやすいです。プライベートは自由奔放だとか、常に恋愛をしているのが大好きという女の子は業界にとても多いですし、その手の人はフットワークが軽いです。

でも、全員が全員同じかと聞かれると全く違います。あくまで上記の人々は俗に言う陽キャ(明るく人当りのいいキャラ)ですから、陰キャ(暗く人付き合いが苦手なキャラ)もしくは1人が大好きな人は「そういう仕事だからこそ、プライベートでは全くご無沙汰」とガードが堅くなりがちに……。

特に引退後、驚くくらいにご無沙汰となる元女優も珍しくありません。常に異性から性的な目で見られる生活を続けていると、どこか冷静になってしまう自分がいて、恋愛や性方面への積極性が薄まるからです(笑)あとは「元女優だからイケるだろ」と思われたくないというのも、ガードがガッチガチになる理由の1つですね。

「大人の商売をすると全てが乱れる」のは大きな間違い。むしろ職業病と言わんばかりに異性に対する拒否反応を起こす場合もありますから、警戒心が過度に強まるケースも非常に多いのです。

セクシー女優をして変わったのは、何も悪いことばかりではありません。お金を稼いで素敵な景色を見られるようになり、撮影という共同作業で人との関わりを覚えるなど、得られるものは少なくないからです。しかし、貞操概念など“予想しなかった方面”での変化が起きるのも事実ですから、デメリットは必ず発生するといえます。これこそ高収入の代償なのでしょうね。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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