呪いがかかっていそう!? 7日間しかなかった「昭和64年」の5円玉棒金発見→フィルムの「たくぎん」とは

自宅で見つけた棒金に、呪いがかかっていそう…!? 北海道在住の男性がX上に投稿した5円玉の棒金が、注目を集めている。一見すると普通の棒金だが、製造年は「昭和六十四年」。昭和64年は1989年1月1日~7日までの7日間で、8日からは「平成元年」となっている。さらに注目すべきは、フィルムに印字された「たくぎん」の文字。実はこれ、1997年に破綻した「北海道拓殖銀行」の愛称で-。

■デフレの引き金にもなった経営破綻

投稿したのは、X名・次郎等もさん(@jB0nAvdIieVtz30)。棒金は3月10日、亡き父親の使っていた部屋を片付ける過程で見つけたという。「銀行の小銭の入金枚数や手数料が変更になるので、この際に整理しようと手を付けました。父と母が小銭貯金のような形で集めていた中にあったので、2人のものかなと思います」と話す。

造幣局の資料によると、昭和64年製の五円玉は6733万2000枚発行された。意外にも数は少なくはなく、男性も「昭和64年の硬貨は当時、それなりに見た記憶があるので貴重なものとは考えていませんでした」と話す。

一方、「たくぎん」の包装に面白みを感じたという。かつて北海道にあった「北海道拓殖銀行」は、道内随一の総資産を誇っていた。しかし1997年、急激な株価下落や不良債権の処理などを理由に経営破綻。道内の経済が混乱しただけでなく、その後の長期デフレの引き金となったほか、金融機関の再編を加速させた。

そんな“曰く付き”の銀行フィルムに包まれた5円玉を、男性はX上で「特級呪物な感じがする」と表現した。アニメ「呪術廻戦」に登場する用語で、呪いにより悪影響を与える超危険物という意味だ。「四半世紀以上前、さまざまな影響を北海道に残して潰れた『たくぎん』の包装で、7日しかなかった5円玉の束という部分に、何かが宿ってそうだなと思いまして…」

価値については「激レア」「造幣局に展示できるレベル」などさまざまな憶測があるが、「正直、分かりかねています。ほとぼりが冷めるまでは保管しようと思います」と当面の“封印”を決めたという。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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