【帰省での悩み】義理の実家では「気を遣う」約4割…夫側の実家と妻側の実家で滞在期間に違いも

2023年も残すところわずかとなり、年末年始に帰省を予定されている人も多いのではないでしょうか。積水ハウス株式会社(大阪市北区)の研究機関である『住生活研究所』が、「年末年始」に関する調査をしたところ、帰省での滞在期間について「日帰り」と答えた割合は夫側で半数を超えた一方で、妻側では約4割と差が見られました。また、義理の実家に帰省する際の悩みについては、「気を遣うこと」が最多となったそうです。

調査は、全国の20~60代の既婚男女500人を対象として、2023年10月にインターネットで実施されました。

調査によると、「今年の年末年始の過ごし方」は、「自宅で過ごす」人は56.8%、「自分の実家または義理の実家に帰省する」人は33.8%となりました。

年代別では、20代は「自宅で過ごす」は39.0%、「自分/義理の実家に帰省」が44.0%と、帰省先で過ごす人が自宅で過ごす人を上回りました。30代は「自分/義理の実家に帰省」が57.0%と、帰省する人が最も多い年代であることが分かりました。

なお、「実家に帰省する理由」について、帰省先が自分の実家の場合は「家族や親戚と過ごしたいから」(46.7%)、一方、義理の実家では「毎年恒例になっているから」(47.0%)がそれぞれ最多となっています。

次に、「帰省での滞在期間」を教えてもらったところ、夫側の実家、妻側の実家いずれも「日帰り」が最多となったものの、夫側では52.0%、妻側は42.9%と差が見られました。他方、「1泊2日」の場合では、夫側が18.7%、妻側では22.9%と、妻側の実家のほうが長めの傾向がうかがえました。

さらに、「宿泊をする場合の部屋」については、夫側の実家、妻側の実家いずれも「現在は使われていない部屋」(夫側56.1%・妻側48.0%)、「元子ども部屋」(夫側28.0%・妻側35.0%)が多くなった一方で、「共用空間」(夫側15.9%・妻側18.0%)といった、個室が割り当てられない人も一定数以上いることが分かりました。

続いて、「”自分の実家”への帰省で楽しみなこと」を複数回答で答えてもらったところ、「みんなで食事をすること」(52.3%)、「おせちやお正月料理を食べられること」(34.4%)、「親の手料理が食べられること」(30.3%)など、食に関する項目が上位を占めました。

また、「”自分の実家”へ帰省した際に行う家事」を複数回答で答えてもらったところ、「皿洗い」(40.5%)、「買い出し」(36.4%)、「料理」(27.2%)とこちらも食関連が上位に。

これを男女別に見ると、特に女性は「皿洗い」(56.1%)、「買い出し」(42.1%)が多くなった一方で、男性は「何もしない」(44.3%)が最も多くなっています。ちなみに、女性が「”義理の実家”で行う家事」では、特に「料理」(20.5%)が自分の実家に比べて18.8pt少なくなっていました。

さらに、「帰省における悩み事」を複数回答で教えてもらったところ、自分の実家、義理の実家いずれも「食べ過ぎること」(自実家23.1%・義理実家19.9%)、「距離が遠いこと」(自実家13.3%・義理実家13.2%)などが挙げられたものの、突出して多かった回答は、義理の実家における「気を遣うこと」で39.1%でした。

最後に、「帰省の際に心がけること」を教えてもらったところ、自分の実家、義理の実家いずれも「なるべく一緒に過ごす」(自実家37.9%・義理実家25.8%)が最多となりました。

なお、自分の実家と義理の実家で差が見られた項目は、「なるべく生活リズムを相手に合わせる」(自実家14.9%・義理実家20.5%)となり、義理の実家への帰省における悩みで「気を遣うこと」が最多であったことからも、相手に気を遣って生活リズムを合わせている人が多いことがうかがえる結果となりました。

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【出典】

▽積水ハウス 住生活研究所/義実家への帰省は4割が「気を遣う」ことにお悩み もっと気楽な家族団らんのヒント

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