「失敗作」「ブサイクだからブチャコです」ペットショップ店員の言葉に憤り 家族に迎えたサビ猫はみんなの宝物

■「失敗作です」とペットショップ店員は笑った

心愛(ここあ)ちゃん(13歳・メス)はペットショップで販売されていた時に東京都在住のHさん夫妻に出会った。

2010年11月初旬、Hさん夫妻は2代目の愛猫を3歳で病死で亡くした。結婚してからずっと猫を飼っていたので寂しくてたまらず、夫とふたりでペットロスになりかけたという。

「早めに新しい子をお迎えしよう。次にお迎えするのは保護猫と考えていましたが、たまたま行ったホームセンターにペットショップがあり、少しのぞいてみることにしました。」

ふと見ると、きれいなシルバータビーのアメリカンショートヘアの子猫とサビ猫の子猫が同じケージの中にいて、サビ猫は破格の値段で売られていたという。

「当時、私の中で『サビ猫は外にいる猫』というイメージがあったので、少し気になり、『なぜサビ猫が?』と店員さんに話を聞きました」

すると店員は、「この2匹はアメリカンショートヘアの兄妹です」と言った。Hさんが、「アメショでもサビがいるんですね」と聞くと、「レッドタビーとシルバータビーをかけてレッドタビーを出そうとしたらコレが出た。失敗作です」と笑った。さらに、「ブサイクだからブチャコって呼んでいます」と言うので、Hさんは憤りを感じた。

それに気づかず店員は、「どうせ売れ残るし、売れ残れば繁殖として色んな色を出すから重宝する」と続けたのだ。「それを聞いて完全に腹が立ち、アメショはタビー柄じゃないとこんな言われ方扱われ方をするの?と悲しくもなり、こんなお店には一瞬たりとも居させたくない!と、その場でお迎えすることにしました」

■サビ猫を愛する#さびにすと

ペットショップを出て実家に行き、親に見せると「なんでこんな変な柄の子にしたの」と言われ、「やっぱりサビ猫は変な柄とか失敗作とか言われちゃうんだな…」と少し悲しくなった。しかし、Hさんは、「だったらサビ猫の良い所を見つけて、世の中にサビ猫の魅力をアピールして知名度を上げてやろう!」とインスタ開設を決意したという。

家に連れて帰ると、心愛ちゃんは少しだけ夜鳴きをしたが、新しい環境にすぐに慣れたようだった。

名前は、スティービー・ワンダーの不朽の名曲「心の愛」に由来している。サビの毛色の感じが飲み物のココアを連想するように思えたから「ここあ」という読みにしたそうだ。

心愛ちゃんはおっとりしていて穏やかな性格。Hさんを困らせるようなイタズラは今まで一度もしたことがないくらいだ。

「とても賢くて、空気を読むのも得意です。これはおそらくサビ猫の性質なのではないかと思います。普段穏やかですが、トイレの後はハイテンションになります。そのせいで、走り回ってお風呂場に行き、その勢いのまま湯船にドボンしたことがありました(笑)

ペットロスにならないよう迎えた子だが、心愛ちゃんに癒されてペットロスにもならずに済んだ。しかし、それ以上に、毎日一緒に寝たり、遊んだりすることが楽しいという。

「この子がサビ猫だったことでインスタを始め、サビ猫の魅力を発信していくうちに同じ気持ちのサビ猫の飼い主さんたちとたくさん出会い、『さびにすと』と言う言葉が生まれました。ここあがその隊長をさせてもらい、『#さびにすと』では、みんなでサビ猫の魅力を伝えています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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