ローソンの北海道・稚内市進出が大きな注目を集めている。

稚内と言えば日本最北端のまち。これまでコンビニは北海道ローカルのセイコーマートしか存在しなかったが、ローソンが8月1日に「ローソン稚内栄五丁目店」、「ローソン稚内こまどり五丁目店」の2店舗を同時にオープンしたのだ。

SNS上でも地元民のしろまる最北日記さん（@Asuka_Shiromaru）が7月23日に

「一週間後、稚内に大革命がおこります。」

と店舗の看板画像を投稿したところ大きな反響。

SNSユーザー達からは

「稚内にとうとうローソンが出来るんですね！

同じ最果ての地の根室に比べたら稚内って結構栄えてる気がします。」

「北海道が賑やかになることが嬉しいです。万歳」

「比較的近所に2軒できるんですよね。

しかし、その2軒に挟まれている場所にあるセコマは店舗改装工事を経て7/30に一足先にリニューアルオープン予定と臨戦態勢準備万端のご様子。」

「自転車で旅した時、どれだけセコマに助けられたことか。

セコマ以外のコンビニを使うなんてできない。

それがローソンだったとしても。」

などさまざまなコメントが寄せられている。

しろまる最北日記さんにお話を聞いた。

ーーローソンが出来ると知ったご感想をお聞かせください。

白丸：稚内は長いことセイコーマートの一強だったので、今回のローソン出店はまさに文字通り「革命」だと思います。とはいえ私自身はよくドライブで遠方に出かけた時に様々なコンビニを利用していましたので、稚内にセイコーマートしか無くとも特段困ることはありませんでした。

ーーローソンの立地、周辺環境についてお聞かせください。

白丸：今回ローソンが出店する場所はいずれも駅や繁華街から遠く、観光客よりも地元住民に寄り添った立地となっています。

ーー今後の見通しについてお考えをお聞かせください。

白丸：これを機に他の大手コンビニチェーンが稚内へ新規参入してほしいという気持ちがある反面、慣れ親しんだセイコーマート店舗の経営が立ち行かなくなるのではないかという心配もあるので複雑な心境です。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

白丸：今回の拡散の裏側には「ついに稚内にローソンが！」という道内の方々の共感による反響と、「稚内にはローソンが無かったんだ」という道外の方々による驚きの2つがあると思います。いずれにせよ稚内という土地の特異性が少しでも分かっていただけたのなら幸いです。

◇　◇

稚内に出店したローソンの新店舗はいずれも通常商品のほか、成城石井や無印良品の商品も扱い、店内で弁当やサンドイッチなどを調理する「まちかど厨房」も備えた比較的大型のもの。オープン後、大勢の地元民が訪れているようだが、今後の地域でどのような受け入れられ方をするのか注視したい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）