近藤サトさん「私に読ませてください」 YouTubeチャンネルを開設した元フジ看板アナの思い

 フリーアナウンサーの近藤サトさんは先月10日、YouTube上に「朗読バラエティ」チャンネル「サト読ム。」を開設しました。フジテレビ時代には報道やバラエティ番組に出演し、現在は数々の人気番組でナレーターとして活躍する声の持ち主。新たなステージは「読む、話す、語る」に特化した「声のバラエティ番組」と位置づけ、ユーザーから寄せられたメッセージの代読や怪談、SNSで話題のやわらかニュースなどを中心に発信しています。

■人気番組「有吉反省会」での縁がきっかけ

 近藤さんご本人に話を聞きました。

──報道番組の印象が強い近藤さんがユーチューバーになったと知り、驚きました。

 「私自身、コメンテーターだとかニュースを長くやっていましたから、問題提起や報道にももちろん興味はあるんですが、バラエティの人間でもあるんです。こういう時代だからこそ、YouTubeでは明るいものを、楽しいものを、という気持ちを持ってやっています。まだ始まったばかりですが、面白いというお声をいただいたのでとてもうれしかったですね」

──始めるきっかけは。

 「テレビ番組『有吉反省会』で10年近くご一緒し、大学の先輩でもある演出家の長久弦さんと、番組終了後も何か一緒に仕事がしたいねという話をしました。これからはYouTubeがいいんじゃないかとご提案いただき、ご一緒することになりました。私のまわりでYouTubeをやり始める人が増えていましたが、私1人ではとてもできない。テレビではできないことをやってみたいと伝えたら『サトちゃんが好きなことをやったらいいよ』と言ってもらえて」

──近藤さんも会議に出席されて、スタッフの方たちと読む題材を決めていると。

 「YouTubeってすごいなと。テレビではアナウンサーは会議に出るということはないんですが、YouTubeでは企画会議から参加させてもらっています。初めてのことで楽しいです。『この本を読んでほしい』などリクエストを送ってくれたら、出版社や原作者の許可を得て何でも読みます。たくさん送っていただけたらうれしいなと思っています」

──家族や友達に向けた短いメッセージの朗読は、カップル間のサプライズにも喜ばれそうです。

 「私はクリエイターではなくて、書いてあるものを読むプレイヤーです。視聴者の人たちに書いてもらったものを読みたいと思っています。YouTubeを通して、あなたが誰かに伝えたいことを私が読みます。たとえば、カップルのサプライズでこれを読んでほしいというメッセージがあったら相談に乗りたいです。いろんな人の声を私を介して伝えていければと思っています。あなたが書いたものを私に読ませてください」

 「サト読ム。」では現在、「140文字のありがとうとバカヤロー!」「眠れなくなる怪談」「本日の立ち読み」「サト読ム。ニュース」を中心に配信。近藤さんに読んでもらいたいメッセージは「サト読ム。」公式ホームページで受け付け中。

◆近藤サト(こんどう・さと)1968年岐阜県生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。1991年4月フジテレビ入社。1998年9月同局退社。フリーランスに転身後、テレビ番組のコメンテーターやナレーションなどを中心に活躍。日本大学芸術学部の特任教授も務める。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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