ケーキを食べて酒蔵メーカー&酒販店を応援? 新ブランド展開にこめた人気パティシエの思いとは
コロナ禍で飲食店向けの出荷が落ち込み、大きな影響を受けた酒造、酒販業界。酒蔵メーカーは製造量を減らし、酒販店は月によってはほとんど売上が立たないなど、深刻な不況に見舞われているらしい。
そんな状況を目の当たりにし、少しでも業界に寄与したいと立ち上がったパティシエがいる。それは大阪府箕面市のスイーツ店「ハートフル」代表の伊藤隆さん。新ブランド「スパーダパティスリー」の展開にあたり、お酒と一緒に楽しめ、ついつい「もう一杯」とおかわりしまうような商品を企画したのだ。
たとえば「ムース ショコラ ピスターシュ」は国産ウイスキーや、ベルギー産チョコレート、本格カカオマスをふんだんに使った香り高いムースショコラで、ウイスキーや麦焼酎に合わせるのがおススメ。
「ミルキーモカロール」はミルキーなそれだけでもほろ苦さを味わえる大人好みのモカロールだが、さらにカカオを用いたビターパウダーをふりかけるとビール、ウイスキー、麦焼酎に合うのだという。
伊藤さんはどのような思いでこれらの商品を企画したのだろうか。お話をうかがってみた。
「スパーダパティスリーを立ち上げるタイミングで、たまたま周りの知人・友人から、酒造メーカーや酒販店の方たちが非常に困っておられるという話を聞きました。スパーダパティスリーはいわゆる"大人のスイーツ"というイメージ。それならより積極的にお酒と合わせて楽しめるようなものを作って、少しでもお酒の消費のタシになりたいと思ったんです。
微力ですが、こんな時期だからこそみんなで助け合おうと呼びかけていきたいですよね。僕もこれまでお酒には助けられてきたので(笑)。この動きがせめてもの恩返しになればと思っています」
現在、スパーダパティスリーは京阪電車・淀屋橋駅構内の「SWEETSBOX淀屋橋」に出店中(7月28日まで)。今後も大阪府内の催事スペースに積極的に展開する予定で、一部商品はウェブショップでも購入可能だということ。
ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)