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台風前日、窓から店内に入ってきた体の大きな猫 そのまま居着き、店主親子の抱っこが大好きな看板猫に

 熊本市中央区にある「mi・estilo(ミ・エスティーロ)」は、壁時計、カゴ、器、アンティーク家具など、レトロな掘り出し物を多数取り揃えている古物店。店主の橋口登和子さん(50)、次女の凜(りん)さん(20)親子が店で飼っているのが「ぶー」(オス、推定6歳)だ。「体は大きいのに気弱な性格」というぶーは、ある日、窓から店内に入ってきて居着き、人気の看板猫となった。登和子さんに出会いの経緯などを聞いた。

 登和子さん ぶーちゃんは元々、地域猫だったんですよ。3年前の夏、店の窓を開けていたら勝手に入ってきて、店内をひとしきりパトロールするとまた外へ出ていく、というのを繰り返していたんです。

 1週間ほど経ったころ、次の日に大きな台風がくるということで、私は窓を閉めて、ぶーちゃんに「明日は台風だから、ここに泊まりなさい」と言ったんですよ。すると居心地がよかったのか、台風が去った後も外へ出ていかなくなって。それでうちの子になりました。

 野良時代、「あの店でのんびり暮らしたいにゃ」と遠目に見ながら思っていたのかもしれません(笑)。こういう縁は大切にしたいと思いました。病院では病気がないか診察してもらい、ワクチンも接種しました。飼い始めると「外に出してくれ」と要求することもほとんどなく、店内の1階と2階を行ったり来たりして、昼寝をするのに快適な場所を見つけ、毎日穏やかに過ごしています。

 体、大きいでしょう。骨格が元々がっちりしていて、体重はいま8キロあります。外を闊歩する野良のぶーちゃんを初めて見たときは、今より1キロくらい痩せていたかな。ボス猫みたいで強そうだなというのが第一印象でした。だけど、しばらく観察していたら、全然そんなことはなくて。他の猫と喧嘩してはいつも負け、木の上とかに避難していました。気弱な性格で、モンシロチョウがお友だちみたいな(笑)。よく蝶を追っかけて遊んでいましたから。

 病院へ連れて行くときは困りました。通常サイズの猫用キャリーバッグに入れようとしたんですけど、小さくて入らないんですよ。そこで、小型犬用のカゴを見つけてきて、それに入れたらピッタリ。でも、重くて片手では持てないので、病院へ行くときはいつも両手で抱えて運びます。

 2年前、膀胱炎になり、それからはずっと食事療法食です。定期的に病院へ行き、健康管理にはいつも気をつけています。8キロでもジャンプ力は健在で、商品が置いてある棚にひょいと飛びあがったり、階段を駆けおりたり。できるだけ壊れやすい商品は奥にしまっておくようにしているんですが、たまに体が当たって壊してしまうこともあります。でも、運動不足やストレス解消になるなら、それはそれで仕方ないと諦めています。

 ぶーちゃんの後ろ姿を見たお客さんからはよく「ワンちゃんですか?」って尋ねられます(笑)。おとなしくて、誰でもなでさせてくれますし、こんないい子はどこにもいません。抱っこしているとだんだん腕がブルブル震えてきますけど、ちっとも嫌がることなく、「心ゆくまで抱っこさせてやるぜ」といった感じ(笑)。その間、ずっとゴロゴロ鳴いていて、しかもその音が大きいんです。それを聴くのが、私と娘にとって至福の時間です。

(まいどなニュース特約・西松 宏)

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