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新たな宿泊形態「ビル泊」に注目!静岡で4月オープン…街中心部の空きビル活用、全国拡大も

 流通アナリストの渡辺広明氏が「ビジネスパーソンの視点」から発信する「最新流通論」。今回のテーマは「ビル泊」。新たな可能性を持つ宿泊形態をリポートする。

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サラリーマン時代は、出張の宿泊費がエリア別一律支給だったことがあり、差額を夜の食事代とするためカプセルホテルに泊まる事が多かったです。

 ただし、今は独立した事もあり、また仕事柄、宿泊の多様化を経験すべく、漫画喫茶からビジネスホテル、ごく稀(まれ)に高級ホテル、時には女子会で集客しているラブホテルに泊まったりしながら消費動向を探ったりしています。

ラブホテルにアメニティを卸す会社の方に近頃聞いた話では、大阪のある地区のラブホテルではアジアのインバウンド顧客が結構泊まられていた事もあり、コロナ騒動は想定できないマイナスとなっています。

 インバウンド顧客を見込む地区の一般ホテルも深刻で、2月には稼働率が2~3割まで落ち込んだ施設も一部あり、中には閉館に追い込まれる宿泊施設も出てきています。騒動が落ち着き、早期の回復を祈るばかりです。

 そんな中ではありますが、静岡で4月にオープンする「ビル泊」が注目を集めています。

 静岡街中に点在する商店やオフィスのあるビルのワンフロアなどを改装して、ぜいたくな高級ホテルのようなラグジュアリーな部屋に宿泊できるのです。商店街の日常の中で、部屋に入ると非日常が広がるという経験は今までにない不思議な体験となります。

 静岡のビル泊は歓楽街に近いため、地元の食を楽しむ夕食場所のレパートリーも多いです。屋上がバーベキュー施設となるところもあり、パーティー需要も見込んでいます。

 地方都市では街中心部に空きビルが多くなり、また観光の拠点となる高級ホテルが無い場合も多く、街の活性化と観光客の取り込みを図るこの取り組みは今後全国に広がっていきそうです。

 宿泊特化型のビジネスホテルは日本での独特の進化をしいて、温泉付きもあったり、民泊はコンビニで鍵の受け取りがあり、受付をロボットにして省人化を実現した「変なホテル」もあります。そして日本文化を体感できる旅館など、さまざまな体験ができる日本の宿泊施設。現在は非常に厳しい環境にはありますが、中長期的には全世界のお客さまに支持されるはず。日本人も未宿泊体験もあるはず、私もこれからますます、さまざまな宿泊チャレンジをしてみたいと思います。

◆渡辺広明 マーケティングアナリスト。1967年生まれ、静岡県浜松市出身。コンビニエンスストアの店長、スーパーバイザー、バイヤーとして22年間、メーカーのマーケッターとして7年間従事。現(株)やらまいかマーケティング代表。商品開発700品の経験を活かし、顧問、講演、バラエティから報道までのメディア出演と幅広く活動。フジテレビ「Live News a」のレギュラーコメンテーター。

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