赤ちゃんのベビーサインを読み取れる? 保護した子猫、直後に生まれた赤ちゃんと一緒にすくすく成長

千葉県に住む西野さんは、職場の人の後をついてきた子猫を成り行き上飼うことにした。当時、妊娠していたのだが、子猫を迎えてから5カ月後に長男を出産。赤ちゃんは猫を見て、猫は赤ちゃんを見て、互いに成長しているようだった。

■人の後をついてきた子猫

2016年9月15日、千葉県に住む西野さんの職場の人が1匹の子猫を拾った。仕事で外出した帰り道、後をついてきたのだという。職場で、「誰か猫を飼える人はいませんか」と聞いていたが、誰も手を挙げなかったので、西野さんが「一晩預かります」と言った。子猫は抱っこしても怖がることもなく、スリスリ身を寄せてきた。

西野さんは子猫を段ボール箱に入れ、動物病院に連れて行った。生後2カ月~2カ月半くらい。これといった病気もなく元気だった。獣医さんに「近くに猫がいませんでしたか」と聞かれたが、職場の人の話では、同じ年ごろの猫が歩いていたという。

「兄弟がいたほうがいいかなと思って探したのですが、見つかりませんでした」

西野さんは、病院で数日分のごはんをもらい、友人にケージを借りて帰宅した。

■猫アレルギーだったけど

子猫は、段ボール箱に入っている時はニャアニャア鳴いていたが、外に出すと鳴きやみ、落ち着いた。怯えることもなく、ごはんをがつがつ食べた。

職場のパートさんが「もしかしたら飼えるかも」と言っていたが、結局だめになった。西野さんは、もともと猫を飼いたいと思っていたので、ご主人に相談した。ご主人は猫アレルギーかもしれず、それまで猫を避けてきたが、動物が好きなので飼うことにした。

「十五夜の日にうちに来たので、名前は『ぼう』にしたんです。十五夜は、望月(ぼうげつ)や望と呼ぶらしく、夫が名付けました」

最初、ご主人は目がしょぼしょぼすると言っていたが、一緒に生活していたら収まってきたそうだ。

■ベビーサインのコンテストで優勝

ぼうくんが家に来てから5カ月後に赤ちゃんが産まれた。ぼうくんは寂しかったのか、赤ちゃんの洋服やタオルを噛むようになった。赤ちゃんに手を出すことはなかったが、身の回りのものにいたずらをした。

しかし、赤ちゃんにつかまれたり、耳の中に指を突っ込まれたりしても、しばらくの間は耐えてくれる。あまりにもしつこいと甘噛みするが、怪我をさせるようなことはしなかった。

西野さんの長男は、ベビーサインのレッスンに通っている。ベビーサインとは、まだ言葉を話せない赤ちゃんが、手の動きで周囲に意志を伝えることができるサインだ。「ミルク」とか「おっぱい」とか、いろんなことを伝えられる。

「長男が『ドアを開けて』とベビーサインを出したら、ぼうがドアを開けてくれたことがあり、ベビーサインのコンテストで優勝したことがあるんです」

言葉を使わないコミュニケーションが成立しているのか、長男は優しく、おっとりした子に育ち、ぼうくんの真似をしていることもよくあるという。

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