オレンジ色の被毛がいいね 育児放棄されたウニくんは大家族のなかですくすく育つ

橋本ウニくんは、茶トラの男の子。母猫にネグレクトされて、きょうだいと一緒にふらふら放浪していたところを保護された。現在は4匹の猫と一緒に幸せに暮らしている。

■育児放棄された子猫たち

2017年9月、橋本ウニくんは、4匹の兄弟猫と一緒に住宅地の路上にいたところを、たまたま通りかかった老夫婦に保護された。どうやら、母猫が育児放棄してしまったようで、母猫の姿はどこにも見当たらなかったという。生後3週間くらいだった。

当時、山口県に住む橋本さんは、譲渡サイトで見つけた白キジの猫、ツナちゃんを7月にもらい受け、2ヵ月が経とうとしていた。

「生後5ヵ月とはいうものの、まだ幼いツナちゃんを1匹で留守番させるのはかわいそう。遊び相手がいたらいいなと思い、時々譲渡サイトを見ていました」

しかし、譲渡サイトには全国の里親募集中の猫が載っていて、同じ県内でも遠方に住んでいる人が募集していることが多かった。ところが、ある日、橋本さんの実家近くに住んでいた老夫婦がウニくんたち5匹の子猫の里親を募集した。

■人生初、感動の可愛らしさ

ウニくんたちに会いに行くと、兄弟のなかでもウニくんは、ひときわ可愛かった。ふわふわのオレンジ色に近い被毛。人生で初めて感じるほどの可愛らしさに惹かれた橋本さんは、迷うことなくウニくんを譲渡してもらうことにした。

ツナちゃんもウニくんも譲渡サイトを見て譲渡してもらった橋本さんは、譲渡サイトは、譲渡する側も猫を探している側も広くチャンスを得られるのが魅力だという。遠方の人の目に触れる機会が多いからだ。一方で、虐待目的で応募する人もいることから、譲渡する側にも注意が必要だと感じている。

■フレンドリーで優しい猫

「とにかく小さな子猫で、死んでしまったのではないかとしょっちゅう様子を見に行きました。でも、いまではとても大きな猫になって、何十倍にもなった感じです」

9月に橋本家にやってきたウニくん。ウニくんは、とてもフレンドリーな性格で、すぐに先住猫のツナちゃんにちょっかいを出しに行った。ツナちゃんは、最初、ウニくんをシャーっと怒って威嚇したが、ウニくんはまったく動じず、お構いなしだという。なぜか天然っぽいところがあり、家族をなごませてくれるウニくん。

「優しくて面白い子で、甘えん坊です。うちにいる4匹の猫の中で、唯一、ツナちゃんが優しくする猫でもあります」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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