全米沸騰・こんまり流片付けメソッド メイクも海外仕様に?人気配信番組にネット民注目

 片付けコンサルタントとして活躍する「こんまり」こと、近藤麻理恵さんが出演しているネットフリックスの番組「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」…もうご覧になりましたか? 近藤さんがアメリカ家庭の「片付けの悩み」を解決していく内容で世界的に人気沸騰中ですが、近藤さんのメイクが「海外仕様」になっていることもSNSで話題になっています。昔は童顔の印象がありましたが、今はアメリカンセレブ風の主張ある顔立ちに。オーバーリアクションも相まって、グローバルバージョンの「KonMari」さん…めちゃくちゃ、カッコいいじゃありませんか!

 近藤さんといえば、著書『人生がときめく片づけの魔法』が海外でも翻訳され大ヒット。2015年にニュース雑誌「Time」で特集された「世界で最も影響力のある100人」に選出されるなど、今では世界の「KonMari」として活躍されています。

 新しく始まった配信番組は、整理整頓に悩むアメリカの家庭を近藤さんが直接訪問。独自の片付け方法「こんまりメソッド」を伝授することで、家がきれいになるだけでなく、家族が抱えていた問題までも解決してしまうという内容です。母親だけで家事を抱えすぎていたり、亡くなった夫の遺品を手放せなかったりなど、課題はさまざま。しかし、家族ひとりひとりが片付け術を会得することで、前向きな気持ちを取り戻していきます。

 そんな「こんまりメソッド」とは、物を手に取って「ときめき」を感じるなら残す、感じなければ捨てるというもの。日本でもその様子はテレビなどで取り上げられてきましたが、今回の番組ではメソッドがグローバル仕様にブラッシュアップ! 片付け作業に入る前に、正座で精神統一しながら「家にご挨拶」をするなど、「東洋の神秘」的な雰囲気が追加されています。そして、より印象的なのが、思い出に苦闘しながら片付けをすすめる人たちを見守る近藤さんの表情です。昔の子どもっぽい印象から一転、外国人のエモーショナルな表現をもしっかり受け止める、とても頼りがいのある感じに。これもグローバル化の一環でしょうか…。

 ツイッターでも、「こんまりさんのお顔が昔とあまりにも違っててびっくりした」「アメリカンセレブ風に進化してる」「ルーシー・リューっぽい」「『欧米人がイメージするアジア女性』そのものだけど、一重クールでかわいいな」といったつぶやきがいくつも。「自信があるように見えて好きだ」という声や、「日本でウケる化粧と海外でウケる化粧の違いとして分かりやすい!外資系企業を受けるときの参考になるかも」といった指摘もありました。

 近藤さんのメイクの変化について、大阪ベルェベルビューティ&ブライダル専門学校メイク・エステ・ネイル科で教員をされている清水麻美さんに聞きました。

 -近藤さんのメイクについてどこが変わったのでしょうか。SNSではアジア系のハリウッドスターに似ている、ともいわれています。

 「以前のメイクは、ご自身のかわいらしいお顔をそのままに、日本人が好む『幼さの美』を感じさせるメイクをされていました。一方、番組では主張のあるメイクになっています。つやっぽくハリ感のある肌、しっかりと引いたアイライン、長いまつげ、意思の強さを感じさせる太めのアイブローなど…。そういったところがハリウッドスターを連想させていると考えます」

 -日本と海外のメイクの好みが関係しているのでしょうか。

 「欧米では『幼さの美』はあまり受け入れられていません。かわいいよりも、キレイやカッコいいが好まれるため、ハリウッドスターをはじめ欧米では、色、形、質感で存在感のある力強いメイクが主流となっています」

 -番組の近藤さんについて、自信がありそうで、カッコいいとの声もあります。

 「印象をつくるには、見た目、態度しぐさ、コミュニケーションの3つの要素をうまく管理していく必要があります。メイクの力も生かして、『なりたい自分』や『見せたい自分』を、うまく表現できているのだと思います」

 -海外など新しい環境で挑戦する人が参考にできそうな、メイクのポイントはありますか。

 「日本はメイクにおいても平均が好きですし、その時々の流行に合わせようとすることが多いです。なじみのいい色や形で、嫌われることのない『みんながしている顔』をつくろうとします。一方、欧米は多少の流行はありますが、基本は自分が好きなメイクを貫くので自分らしさや個性が出ます。日本人も、海外にチャレンジするかどうかにかかわりなく、流行やみんなという言葉に惑わされないで、自分の好きなメイクをしていける自立した強さを持ちたいですね」

  ◇  ◇

 番組では、近藤さんが語る「ときめき」のことを「spark joy」と訳しています。この言葉ひとつとっても、キラキラした幸福感が伝わってきませんか。クールジャパンを世界に発信していくときに、何をどこまで海外仕様にしながら、どんな本質的なメッセージを伝えていくか。いろいろな大切なことを教えてくれる番組のようにも感じます。(神戸新聞・川上隆宏)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス