熊本城など文化財被災150件超 国名勝、世界遺産の施設も
最大震度7を観測した地震で、熊本県内の文化財被害が少なくとも156件に上ることが4日、分かった。石垣などが国特別史跡となっている熊本城(熊本市)や国名勝、世界遺産の施設も含む。被害が大きかった自治体では人員不足で調査に手が回っておらず、件数はさらに増える見通し。国や自治体の指定を受けていない文化財もあり、全体の把握には時間がかかりそうだ。
熊本城では、本丸周辺を中心とした40カ所で崩落などの石垣被害があり、天守閣でも床面の段差などが見つかった。
城は2016年の地震でも広範囲で被災し、熊本市は52年度完了を目指して復旧を進めていた。市熊本城総合事務所の担当者は「これから修理しようとしていた箇所にも被害が出ている。しっかり調査して復旧工程を検討したい」と語った。
被害が大きかった県南部の中で「壊滅的被害」(県担当者)を受けたのが「松浜軒」(八代市)だ。熊本藩ゆかりの邸宅で、庭園を含めて国名勝に指定されている。木造の主屋は大広間が崩れ、残る部分は建物が傾いた。
