家光利用の「玄関」確認、滋賀 徳川3代宿泊の永原御殿跡
滋賀県野洲市教育委員会は9日、徳川家康・秀忠・家光の3将軍が上洛時に宿泊した城郭「永原御殿跡」の発掘調査で、家光が利用した「玄関」や、来客対応に使った「御対面所」の遺構が見つかったと発表した。当時の建築図面「中井家指図」にも玄関や御対面所の場所が記されており、遺構が発見された場所とおおむね一致していた。
市教委によると、3代将軍家光が上洛時(1634年)に永原御殿に宿泊した記録が残っており、この玄関が利用された可能性が高い。
見つかったのは玄関で使用されたとみられる縦約20センチ、横約15センチの石2点。御対面所からは礎石や石列が多数確認された。
石列の配置から玄関は南北約3メートル、東西約5メートル。御対面所は南北、東西いずれも約11メートルで、建築図面通りの規模だった。一方、図面とは異なる配置の礎石も「御広間」があったとされる場所から見つかっており、引き続き調査する。
永原御殿跡は市教委が2017年から調査しており、茶室とみられる跡なども見つかっている。20年に国史跡に指定されている。
