滋賀・狐塚古墳から粘土槨 被葬者、大和政権と関連か

 滋賀県草津市教育委員会は16日、同市の狐塚古墳から4世紀後半ごろの埋葬施設「粘土槨」が見つかったと発表した。良質な粘土を多量に使用したつくりで未盗掘だった。古墳は周濠を含めて直径50~60メートルの円墳と推定。専門家は大和政権と関連のある有力者が葬られた可能性があるとした。

 市教委によると、粘土槨は南北5・3メートル、東西2・5メートル。多量の粘土で木棺を包んだ構造。木棺は腐食してほとんど残っておらず、これまでに副葬品は見つかっていない。木棺は、板材を組み合わせる「箱形の組合式木棺」だったとみられる。粘土槨の直上では、葬送儀礼で用いられた可能性のある勾玉が出土した。

文化最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス