日本代表 大一番の王国ブラジル撃破へ鍵は右サイド! 1次L最終戦温存の冨安&佐野と堂安でビニシウス包囲網だ

 サッカー日本代表は1次リーグF組最終戦でスウェーデン代表と1-1で引き分け、同組2位で3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。16強入りを懸けた1回戦は29日正午(日本時間30日午前2時)から最多5度の優勝を誇るブラジル(C組1位)と対戦する。優勝に向けて、最大級の壁となる大一番。本気で来る王国の警戒ポイント、日本の戦い方を展望した。

 日本は決勝トーナメントで初めて、W杯優勝経験国と対戦する。相手は史上最多5度の優勝を誇るカナリア軍団。96年のアトランタ五輪でブラジルを破った“マイアミの奇跡”から30年、日本中が燃え上がる舞台は整った。

 昨年10月の国際親善試合では3-2と逆転勝ち。14度目の対戦で歴史的初勝利を挙げた。イメージはいいが、森保監督が「相手のモチベーションは高いと思われる」と警戒したように、リベンジに期する思いは強いはず。アンチェロッティ監督が就任5カ月目だった当時と、直近のW杯本大会の先発メンバーは7人も異なり、別物のチームだと考えた方がいい。

 相手の攻撃の核はビニシウスだ。左サイドの広大なスペースを駆け上がり、突破力が高い。今大会はここまで3試合連続ゴールを含む4発と好調。前線からの守備でボールを奪い、そのままネットを揺らすシーンもあり、DF陣は最大限の注意が必要となる。対策イメージとしては、堂安、久保の2枚で対応したオランダ戦のハクポ(リバプール)が近いだろう。

 鍵を握る“ビニシウス封じ”に森保監督はすでに手を打っているとみられる。スウェーデン戦で、ビニシウス側のサイドでプレーする主力の冨安、佐野を温存。右ウイングバックで献身的な守備が光る堂安を含め、“ビニシウス包囲網”で相手の強みを消しにいく。

 守備の中心はガブリエル(アーセナル)とマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)の両センターバック。ともに日本との前回対戦では出場していない。1次リーグ3試合で失点は1のみ。守備の強度は大きく異なるだろう。華麗なパスワークを武器とするブラジルだが、日本にとっては狙い目。積み上げてきた「いい守備からいい攻撃」によるショートカウンターで活路を見いだしたい。

 あれこれ展望してきたが、何より見えない力が怖い。試合会場のヒューストンにはブラジルサポーターが大挙するとみられる。大アウェーの中、対日本5戦9発と“日本キラー”のネイマールが途中交代で出てきたら…。会場は異様な雰囲気となるだろう。

 森保監督がよく口にする「国中の関心事じゃないと、優勝できない」という言葉の通り、王国の熱気が5度の優勝を後押ししてきた。決戦の日時は、日本時間30日午前2時。約1万1000キロ先のヒューストンへ、深夜のエールを届けたい。(デイリースポーツ・松田和城)

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