森保監督、最終リハ・カナダ戦も手の内隠さず 「コンディション見極める」 浅野&板倉先発
「国際親善試合、日本代表-カナダ代表」(17日、ドバイ)
サッカーW杯カタール大会を控える日本代表は16日、本大会前最後の実戦となる国際親善試合カナダ戦(17日、UAE・ドバイ)に向け、チャーター機で現地入りし、試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整した。記者会見に臨んだ森保一監督(54)は遠藤航(29)=シュツットガルト、守田英正(27)=スポルティング、冨安健洋(24)=アーセナル=ら4人の欠場と、柴崎岳(30)=レガネス、田中碧(24)=デュッセルドルフ=をボランチで先発起用することを明言。1次リーグ初戦のドイツ戦(23日)を前に、ボランチの選手層が試される。
手の内は隠さない。W杯への総仕上げとなる一戦。本大会で対戦する列強の分析の目も光るが、森保監督は「(手の内を)隠しておいて自分たちが発揮できなければ、我々にとっても良くない。ベース(基盤)の部分はしっかり確認したい」と力を込めた。その言葉を証明するかのように、会見では次々と先発メンバーを明かした。
カナダ戦の重要課題を2つ掲げた。「W杯を総力戦で戦うためにチーム全体のコンディションを上げる。状態が不確定な選手のコンディションを見極める」。「コンディションの見極め」については、9月に膝の重傷を負った浅野と板倉の状態が懸念される。森保監督は「明日はスタートから出てもらおうと思っている。トレーニングでプレーできる状態であるのは確認できている」と2人の先発起用を明言。さらに柴崎と田中の両ボランチの先発、右太もも裏の負傷から復帰を目指す冨安は欠場することも明かした。
最大6人の交代枠を使い切る考えも示した。カナダは北中米カリブ海予選を首位で突破し、36年ぶりのW杯出場を決めた。相手に不足はない。「W杯に向けて最後の準備になる。自分たちが主体的に戦い、チームとして、いい準備ができるように戦いたい」。“情報戦”より自チームに焦点を当てた。悔いを残さぬよう、最後の予行演習に臨む。