U23・南野が決定力見せシリアに完勝

 「サッカー・強化試合、U23日本代表2-1U23シリア代表」(6日、ドーハ)

 リオデジャネイロ五輪を目指すサッカーU-23日本代表は6日、五輪最終予選を兼ねたU-23アジア選手権が開催されるカタール・ドーハでU-23シリア代表と非公開で強化試合(国際親善試合)を行った。MF南野拓実(20)=ザルツブルク=が2得点を挙げ、2-1で勝利した。約10カ月ぶりに合流した南野がいきなり別格の存在感を発揮。今季公式戦24試合で10得点の決定力は本物だった。

 規制線が張られた厳戒のスタジアム内で、南野が格の違いを見せ付けた。昨年3月の五輪1次予選(マレーシア)以来約10カ月ぶりの合流でいきなり2得点。昨年12月の中東遠征では2試合連続スコアレスドローに終わるなど、深刻な決定力不足に陥っていたチームに、国際試合では7月のU-22コスタリカ戦(仙台)以来となる得点をもたらした。

 右MFで先発し、いずれも利き足とは逆の左足で決めたことを明かした南野は「常に競争はあるのでいいアピールになった」と手応えを強調した。ザルツブルクからの休養指示で昨年末の石垣島合宿は不参加だったが、千葉県内で自主トレを重ねて調整してきた。手倉森監督は「シュートの匠(たくみ=拓実)だったね」と得意のダジャレを交えて賛辞を贈った。

 得点こそなかったが久保もフル出場で勝利に貢献。際立つ海外組の存在感に岩波は「あの2人は練習から違う。仲間として頼もしい」と信頼を口にした。

 ただ、個の力に頼るだけでは五輪切符獲得は至難の業。「新しく来た選手が点を取ったことで前からいた選手に悔しさもある。それが次につながれば」と植田が話したように、周囲の奮起こそがチーム全体を向上させる。

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