徳島 勝ち点「1」差で無念J2降格 前半で3失点 MF岩尾は涙
「明治安田生命J1、徳島2-4広島」(4日・鳴門大塚ポカリスエットスタジアム)
昇格1年目の徳島は広島に2-4で敗れ、17位で来季J2への降格が決まった。
あふれ出る涙を止められなかった。降格決定後の最終戦セレモニー、最後にあいさつに立った主将のMF岩尾は声を震わせた。「苦しい状況から逃げることなく進んできた、と、胸を張って言えます」。最後の最後で報われなかったが、積み上げてきた努力に胸を張った。
負ければ降格の大一番、守備面で集中を欠き、前半だけで3失点。2点リードされた直後には自陣中央で円陣を組み「サッカーをしよう」と、口々にゲキを飛ばし合ったが、状況は好転しなかった。
クラブとして2度目のJ1挑戦。新型コロナの影響でポヤトス新監督が開幕に間に合わないまさかのスタートを切った。終盤、戦術浸透度が上がり「監督と選手の考えがようやくマッチしてきた」と話す選手が増えてきたところだった。指揮官も「時間はもう少し必要だったと思う」と本音をのぞかせた。
16位・湘南との勝ち点差はわずかに1。ポヤトス監督は「この舞台に1年で戻ってくることを約束したい」と力強く誓った。J1復帰への挑戦はもう始まっている。