Jリーグが無観客で再開へ 村井チェアマン「一つの選択肢」 バーチャル広告など視野

 プロ野球と連携した新型コロナウイルス対策連絡会議に出席したサッカーJリーグの村井満チェアマン(60)は23日、無観客試合の実施へ準備を進める方針を示した。

 無観客での公式戦再開が現実味を帯びてきた。感染症専門家チームの賀来満夫座長(東北医科薬科大特任教授)は緊急事態宣言下での再開は困難とした上で「開催するにしても、まずは無観客になる」との見解を示した。

 Jリーグの村井満チェアマンは賀来氏の発言を受けて「方法論の一つとして想定しなければいけないと認識を新たにしている。相当な洞察が必要なのでシミュレーションに加えていきたい」と、無観客開催を選択肢に含めることを明言した。

 村井チェアマンはこれまで無観客開催を「最後の手段」とし、観客の収容率を50%以下に制限するなどの再開プランを進めてきたが、方針転換を余儀なくされた。

 村井チェアマンは臨時実行委員会後の記者会見でも、無観客開催について各クラブの代表者と「一つの選択肢として準備していこうと申し合わせた」ことを明かし、Jリーグ内でもスポンサー広告について、バーチャル広告やサイト上のボタンをクリックすることで寄付ができる「投げ銭」などのシステム導入も視野に対応策を話し合っているという。

 再開時期は6、7、8月の3パターンを想定しており、最短で6月13日となる。村井チェアマンは選手の準備期間について英プレミアリーグを例に挙げ、「仮に(準備期間が)3週間とすると、5月23日には最低でも決めたい」と6月再開の場合、判断日のメドを示した。収束の見通しが立たない荒波の中、懸命なかじ取りは続く。

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