ビジャ有終&神戸初Vだ 新国立で天皇杯決勝、悲願タイトルへ鹿島を蹴散らす
「天皇杯・決勝、神戸-鹿島」(1日、国立競技場)
サッカーの第99回天皇杯全日本選手権の決勝が1日、国立競技場で行われる。31日にはJ1鹿島と対戦するJ1神戸が試合会場で冒頭15分間をのぞく非公開練習を行い、最終調整をした。神戸にとっては初タイトルがかかる一戦。チームを束ねるトルステン・フィンク監督(52)は「明日が楽しみ」と語った。対する鹿島はクラブハウスで調整。夕方に新しい国立競技場のピッチを確認した。
見渡した緑のピッチは、踏み入れてみれば心をかき立てるものだった。「気持ち良かったです。ちょっと芝は長かったですけど、楽しみです」。日本代表FW古橋の頬が緩む。
数々のタイトルを手にしてきたMFイニエスタ、天皇杯決勝が現役ラストマッチとなるFWビジャは、芝生の感覚を確かめるようにパス交換。練習後に取材に応じることはなかったが、決戦のピッチを確認した。
イニエスタ、ビジャと並んでW杯を制した経験があるFWポドルスキは言う。「(決勝戦と言っても)いつもと同じ試合。同じようにやることに違いはない」。新設のスタジアムでの前日練習という非日常感とは別に、日常的なプレーを行うことの重要性を説いた。
ワールドクラスのストライカーであるビジャの現役最終戦。フィンク監督は「明日のメンバーについてはお楽しみ」と語る一方で「明日は個人よりもチームが大事。それを求めたい」。クラブ初のタイトルへ-。止まらない、止まりたくない、止まるつもりはない。