死闘敗戦の中谷潤人は眼窩底骨折の疑いで検査へ 井上尚弥に判定負け「さすがチャンピオン、うまさがあった」11回、強打で左目上を負傷

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(2日、東京ドーム)

 元世界3階級制覇王者でWBA・WBC・WBO同級1位の中谷潤人(28)=M・T=が王者の井上尚弥(33)=大橋=に敗れ、プロ33戦目で初黒星を喫した。通算成績は32勝(24KO)1敗。井上尚は無敗を守り、33勝(27KO)となった。

 試合後、中谷は「ありがとうございました」と笑顔を浮かべて井上と抱擁。リング上で何度も両手を合わせ、ファンの大歓声に感謝した。

 その後、陣営からは11回に受けた井上の強打により、左目の眼窩底骨折の疑いで病院で精密検査を行う見通しであることも伝えられた。会見も見送りと報道陣に伝えられたが、直後に変更となり、対応することになった。

 中谷は「55000人のお客さん、ペイ・パー・ビューのお客さんの前で戦えたことは光栄に思います」と感謝。井上については「いろんなことを想定して準備してきた。驚きというか、そういったところはなかったが、さすがチャンピオン。うまさがあってボクシングを作っていくところは上手だった」とうなずいた。

 死闘の末、判定決着となった歴史的一戦。序盤は井上がポイントを稼ぎ、徐々に中谷もペースを握った。ただ、10回には井上の頭部が接触し、中谷の額から出血。ドクターチェックが入る場面があった。大事に至らず再開されると中谷が果敢に攻め、場内からどよめきが起こった。

 11回には、井上の攻勢で中谷の左目上から出血。目が開けられない様子で、防戦一方となりながらも何とか立ち続けた。最後までファイティングポーズを崩さなかったが、モンスターの壁を超えることができなかった。

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