“衰え説”一蹴、井上尚弥が心情吐露「ピーク過ぎただの言われたい放題」転級は慎重姿勢「フェザーも自信あるが、簡単じゃない」

 ボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が15日、横浜市の所属ジムで会見を行った。14日に愛知・IGアリーナで行われたタイトルマッチで、WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を判定3-0で撃破して防衛に成功。スピードで圧倒し、終始足を使った衝撃の完封劇から一夜明け、「ひとまず一安心。この試合に懸ける思いは非常に強かったので、作戦通りに勝つことができてホッとしている」と実感を込めた。

 「キャリア最大の強敵」と位置づけた頑強なパワーファイターに対し、序盤からスピードで圧倒しながら、足を使って翻弄。相手を決して危険水域に入れず、逆に強烈なボディーを打ち込んで動きを止めた。果敢に打ち合ってプロ2度目のダウンを喫した5月のラモン・カルデナス(米国)戦とは打って変わったアウトボクシングで完勝し、ファンの度肝を抜いた。

 試合直後リング上では「誰が衰えだって?」と、耳に手を当てるポーズでおどけた。SNSや報道などで最近話題に挙がる“衰え説”について「どこかで見た?(試合配信元の)LeminoのCMを見てくださいよ。どこかでじゃないですよ(笑)」と当然耳に入っていたことを明かし、「31戦やってきて、数発ちょっと被弾するシーンがあったり、2度のダウンがあり、それだけで衰えだのピークが過ぎただの、そんなことを言われたい放題なんで」と吐露した。

 今回は勝負に徹し、足を使って12回フルラウンドを戦い抜くという引き出しを披露し、「それを見せつけるための試合ではなかったが、作戦通りの戦いだった。そういう(衰え説を払拭する)意味でも、まだまだこれからだぞというところを見せられたんじゃないか」と胸を張った。

 12月には今年4戦目としてサウジアラビアの大型興行に初上陸し、そこをクリアすれば来年5月に中谷潤人(27)=M・T=とのドリームマッチを計画している。新たな引き出しを解禁した今、近い将来のフェザー級転向にも期待が高まるが、「まだスーパーバンタム級で戦える。もちろんフェザーにいっても戦う自信はあるが、こっからはもう少し慎重になっていこうかなと。そんなに簡単な世界じゃないですから。(中谷戦)以降も陣営と相談しながら」と井上。ただ、大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「(2階級上の)スーパーフェザーはいけるな」と笑いを誘い、ヒット&アウェーを貫いた前夜のファイトに「KOとは違う、わかりやすいボクシングだった。昨日見た人からもそういう(面白かったという)声を耳にします」と目を細めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス