井上尚弥と14日対戦アフマダリエフが不敵に闘志「一発で井上のキャリアも変えてしまう」過去の挑発の真意も説明「この階級は私に適性」

 「ボクシング・トリプル世界戦」(14日、IGアリーナ)

 大会の公式会見が12日、名古屋市で行われた。4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=と対戦するWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=は「コンディションは100%整えてきた。日本に来て3週間、街の様子も把握できたし、人々も親切」とうなずきつつ、「もちろん、ただ観光に来たわけではない。勝ってベルトを取って歴史をつくるために来た。全てのラウンドで全てを出し切って勝つ」と宣言した。

 元WBA&IBF世界同級統一王者のアフマダリエフは2年前から井上戦を熱望していたものの、23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に敗れて王座から陥落したことで遠のいた経緯がある。この間、「井上はモンスターではない」などといった挑発的なコメントも報道されていたが、アフマダリエフは「たしかに言った」と認めつつ、「スーパーバンタム級は私の方がキャリアが長いし、自分にピッタリの階級だ。井上選手は階級を上げてからも勝利していて、尊敬している。(当該コメントの)真意は、決して侮辱したり、井上選手の体が小さいと言いたいわけではない。この階級は私にとってとても適正な階級だと強調したかっただけ」と説明した。

 続けて、「私たちはファイトスタイルも全然違っている。私はボクシングに必要なパンチ力、テクニック、スキル、頭脳を持っている。井上選手も総合的に優れていると思うが、持っているスタイルは違う。ボクシングは一発のパンチで全て変える。それは井上選手のキャリアも変えてしまうのではないかと思っている」と不敵に語りつつ、「ここで長々と語るより、明後日リング上で見せたい」と、あふれる思いを拳に乗せた。

 好敵手のコメントを聞いていた井上は「思うことは特にない。明後日、楽しみにしています」と平然。2日後について「イメージはかなり高まっているが、今ここで言えることはありません。明後日楽しみにしてください」と、静かに闘志を燃やしていた。

 会見終了後には、アフマダリエフからウズベキスタンの伝統民族衣装「チャパン」を贈られ、それを羽織って記念撮影する友好的な一幕もあった。戦績は井上が30勝(27KO)、アフマダリエフが14勝(11KO)1敗。

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