魔裟斗「嫌われていたから。出会った当初は俺のことが大嫌いだった」大先輩に本音を直撃 「僕らは押忍の世界。ガッツポーズで怒られる世界でやってきてて」
元K-1世界王者でレジェンド格闘家の魔裟斗が6月30日、自身のYouTubeチャンネル「魔裟斗チャンネル」を更新。
この日は、歌手、俳優としても活躍する空手家・角田信朗をゲストに迎えた。
魔裟斗は「僕のK-1の大先輩。K-1の創成期といえば!という人ですよ」と角田を紹介した。
魔裟斗は、角田がK-1競技統括プロデューサーを務めていた時期に看板選手として活躍。「(角田から)昔、嫌われていたから。出会った当初は俺のことが大嫌いだったから」と苦笑した。
角田は「僕らは『押忍』の世界で、空手の大会で例えばガッツポーズをしても怒られる世界でやってきてて。魔裟斗っていうスゴい選手がいるのを、僕らも情報としてはよく知ってた」と回想。
さらに「忘れもしない。要は選手(魔裟斗)が試合の後にその観客席に飛び込むみたいな。そういう文化がなかったから」と、カリスマ的なスター選手だった魔裟斗の獅子奮迅の勢いに戸惑っていたことを打ち明けた。
魔裟斗は「中量級っていうのがまだなかった、ヘビー級しかなかった時代で。いかに目立ってやろうかと。ヘビー級しかない所に俺が入っていこうと。道を作っていこうかと。野心の塊だったとき」と当時の心境を述懐した。
角田は、統括プロデューサーという立場のプレッシャーを振り返り「この魔裟斗という選手が観客席に飛び込んだのさえ、俺が怒られるんじゃないか?ぐらいの。競技を統括する立場で、選手となあなあになってはいけない。選手と反目してもいけない。ニュートラルな立場にいなきゃいけない。だけど、やっぱり同じファイターとしては、カッコいい選手だなと思うわけ。年齢とか関係なしに。『すごいファイターだな…』って」と回想。
つづけて「そこで俺がこの子に憧れちゃいけないよなって。立場的には。ちょっとキリッとしてないといけないのかなっていうのが、たぶん、『俺のこと嫌い』に映ったんだと思うけど、全然そんなことないんですよ」と魔裟斗に抱いていた心境を率直に明かしていた。




