元世界2階級制覇王者の京口紘人が現役引退を発表「思い描いた以上のキャリア歩めた」YouTubeで発表、3月のオラスクアガ戦が最終戦
ボクシング元世界2階級制覇王者の京口紘人(31)=ワタナベ=が2日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、現役を引退することを発表した。今年3月13日にはWBO世界フライ級王者のアンソニー・オラスクアガ(26)=米国=に挑戦したが、判定負けし、3階級制覇は逃していたが、「その試合を最後に現役を引退することを決めました。本当にありがとうございました」と報告した。プロ戦績は19勝(12KO)3敗。
京口は3歳で空手、12歳からボクシングを始め、大商大3年時に国体で優勝するなどアマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビューし、17年7月にIBF世界ミニマム級王座を奪取。返上後、18年12月にはWBA世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇を果たした。22年11月にはWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦で寺地拳四朗に敗れた。
YouTubeではスーツを着て引退決断を報告し、「12歳からボクシングを続けてきて、思い描いてきた以上のプロキャリアを歩めたかなと思う。子供の頃は世界王者になるという思いでずっと頑張ってきて、デビューから1年3カ月で世界王者になれて、そこから3階級チャレンジもさせていただいて、思っていた以上のキャリアを送れた。最後の3~4年になって、より感謝の気持ちが大きくなった」などと思いを語った。
◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪府和泉市出身。3歳で空手、小学6年からボクシングを始めた。大商大3年時に国体で優勝。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビューし、17年2月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。同年7月にホセ・アルグメド(メキシコ)からIBF世界同級王座を奪取し、2度防衛後に返上した。18年12月にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を破ってWBA世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇。22年11月にはWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦で寺地拳四朗に敗れた。右ボクサーファイター。162センチ。