「ボクシング・４団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」（５月６日、東京ドーム）

　井上尚弥が３１歳の誕生日を迎えた１０日、横浜市の大橋ジムで公開練習と記者会見を行った。この日はパンテーラ（クロヒョウ）の異名を取るネリに対抗して、中国では霊獣とされるホワイトタイガー（白虎）をモチーフにしたＴシャツを着用。試合当日のコスチュームにもホワイトタイガー柄を使用することを明かした。また、所属する大橋ジムの大橋秀行会長（５９）は、東京ドームでの興行を継続開催するプランを明らかにした。

　黒地に黒と白のしま模様が入った新作Ｔシャツを着用した尚弥は「ゼブラじゃないんですよ」と予防線を張り、「ホワイトタイガーなんです。ネリのパンテーラに対抗するというか」と説明した。当日のコスチュームにもホワイトタイガー柄が「もちろん入ってます」といい、「ライン上ですけどね。メインでは使わない」と明かした。

　３１歳になったが「年齢は関係なくパフォーマンスもすごく成長していると思っているので、いいキャリアの積み方ができているなと改めて感じますね」と、今も進化していると実感している。

　ネリ戦について「驚く結果が（４団体を統一した昨年末の）タパレス戦よりは期待できるんじゃないかな」と予測し、「どのパンチでも倒せる準備はしていますし、残り１カ月弱もっと精度を上げて、そうなるべく仕上げていくだけかな」とＫＯ宣言。「メキシカン独特の遅れたパンチがあるので、そこをネリにどう感じるか。（察知すれば）決着は早いかもしれないですね」と、早期決着もあり得るとした。

　ボクシングでは３４年ぶりの東京ドーム興行をプロモートする大橋会長は、今後について「その可能性も高いし、ここからが始まりですよ」と継続開催の意向を明かした。その上で「井上尚弥じゃなきゃ、ちょっと難しい」とも述べ、現状では尚弥あってのものとした。