2度のダウンから大逆転のTKO勝ち 命拾いの石井龍誠「まだまだ練習が必要」と猛省

 デイリースポーツが贈呈した盾を手にする石井龍誠
 勢ぞろいしたラウンドガール
2枚

 「ボクシング・8回戦」(19日、後楽園ホール)

 メインイベントのスーパーフェザー級では日本1位、WPOアジアパシフィック7位の石井龍誠(27)=金子=が、日本5位のそれいけ太一(31)=KG大和=と対戦。1回にパンチで太一の左目上をカットするが、2回に2度、太一の右で「思ったより吹っ飛んじゃって」ダウンを奪われてしまう。「吹っ飛ばされてパニックになった」という石井だが、3回に入ると激しい打ち合いを挑み、太一の傷口が広がってレフェリーが試合をストップ。3回1分29秒、TKOで石井が大逆転勝ちした。

 命拾いした石井は「移籍後初のメインで緊張したのと、変則でやりづらいボクサーだったので」と苦戦の理由を明かし、「ホッとしています」と苦笑い。「まだまだ練習が必要だなと思いました。もっともっと練習して、しっかりタイトルマッチまでに仕上げたい」と精進を誓った。

 セミファイナルではここまで8戦7勝(4KO)1分で日本スーパーフェザー級3位の大久祐哉(27)=金子=が、スーパーフェザー級8回戦で伊集盛尚(35)=琉豊BS=と対戦した。

 2回に伊集のパンチで左目上を大きくカットし「初めてのカットでどうしようと焦った」大久は「このままだとKO負け(傷口が悪化してストップされる)になると思ったので、絶対にもらわないように意識しながらボクシングを作りました」と振り返ったとおり、鋭いジャブから冷静に攻め、5回終了間際に最初のダウンを奪取。7回に左フックからラッシュすると2分51秒、レフェリーが試合を止めた。

 無敗をキープし、日本タイトル挑戦が見えてきた大久は「ベルトを巻いた姿を見せたいし、早くベルトを巻きたいと思っています。チャンスがあったらすぐに出られるように、いつチャンピオンになってもいいように準備しておきたい」と野望を口にしていた。

 第6試合の56・5キロ契約6回戦では、日大ボクシング部出身の小山涼介(23)=金子=が、デビュー戦で新屋叶多(28)=全日本パブリック=と対戦した。

 キャリア7年以上で既に10戦を経験している相手に対し、「背も高いしリーチもあるので、どうやって中に入って行こうかなと考えて試合をしていました」という小山は右一発。新屋はバッタリと後方に倒れ、1回57秒、レフェリーが即座に試合を止めた。

 鮮烈なデビューを飾った小山は「デビュー戦をKOという形で終われたから、すごくうれしい」と笑顔。「ボクシングは危険なスポーツなので、パンチをもらわずに勝っていきたい」と今後の抱負を述べていた。

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