伝説の名王者の孫 デビューから2戦連続1回KO勝ち「いつも気持ちは一つ」

 1回TKO勝利を挙げ、父の金子賢司マネジャー(左)、おじの金子健太郎会長(右)に祝福される金子佳樹
 1回TKO勝利を挙げ、勝利者インタビューを受ける金子佳樹
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 「ボクシング・4回戦」(19日、後楽園ホール)

 日本人初の東洋(現東洋太平洋)王者として知られる伝説の名ボクサー、金子繁治さんの孫・金子佳樹(25)=金子=が、ウエルター級4回戦で福永啄巳(23)=青木=に1回2分12秒、TKO勝ちした。

 金子は右ボディー、右フックを効かせ、ラッシュするとレフェリーが試合をストップ。父の金子賢司マネジャー、おじの金子健太郎会長が金子の両手を挙げて祝福した。

 昨年11月のデビュー戦に続いて、1回で鮮やかにフィニッシュした金子は「いつも気持ちは一つ、眼の前の試合をしっかり勝つことだけ意識しています」と話した。

 6月1日の東日本新人王1回戦では近内拓也(世田谷オークラ)と対戦する。金子は「コツコツコツコツ、一戦一戦しっかり勝つことがチャンピオンへの道のりだと思っているので、次の試合もきっちり勝てるように」と堅実に述べていた。

 祖父の繁治さんは「魅惑のハードパンチャー」の異名を取り、22歳だった1953年12月に初代王者ラリー・バターン(フィリピン)を4回KOで破り、日本人初の東洋王者(フェザー級)となった。

 後の世界王者フラッシュ・エロルデ(フィリピン)には4戦全勝。当時の世界王者サンデー・サドラー(米国)にはノンタイトル戦で敗れている。当時唯一の世界王者認定団体NBA(WBAの前身)では、最高6位にランクされた。

 東洋王座は6度の防衛に成功したが、網膜剝離のため返上して引退。最優秀選手賞2度(1955、56年)、年間最高試合賞3度(53、54、56年)を受賞した名選手だった。2016年に死去している。

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