怪物・井上尚弥の素顔とは-幼なじみ元Jリーガー・山口聖矢が語る「偉くなっても変わらない」

 「ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦」(26日、有明アリーナ)

 大橋ジムに所属する元Jリーガーのボクサー、山口聖矢(30)は、井上尚弥とは幼稚園時代からの幼なじみで現在も一緒に同じジムでボクシングの練習を行うなど、公私にわたってお互いを知り尽くす間柄だ。史上2人目の2階級4団体制覇を成し遂げた怪物の素顔とは-。山口がデイリースポーツに語った。

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 天賦の才を授かって誕生したと言うべきか。地元座間では幼稚園時代から「天才サッカー少年」として有名だった尚弥。その尚弥と同じサッカーチームに通い、J3相模原などでDFとしてプレーした山口は「幼稚園の頃は僕よりうまかった。運動能力は当時からもちろん高かったですよ」と振り返る。現在近所に住み、一緒にオフも練習するが「リフティングは今でも100回できる」と運動能力の高さを明かす。

 運動能力以外にも素晴らしいのは人柄だ。「昔から変わらないのは誰に対しても平等に接すること。街中で声をかけられても」。プライベートで食事をしている時、尚弥に一般のファンがサインを求めてくることはよくあるが、それに気さくに応じるという。「偉くなっても変わらないですね。人として尊敬できます」。25年以上の付き合いだが、その人柄には感心しきりだ。

 父・真吾トレーナー、弟・拓真を含めた井上家を見れば、尚弥の行動も理解できる。「私生活でケンカしているところを見たことがないんですよ。みんなそんな感じです。拓真もそう」とうなずく。

 5月に拳を負傷中の尚弥にミットを持ってもらって練習を手伝ってもらった際には「すごい細かい準備を大事にする。ワンツーのテンポとか細かく言ってくれた」という。デビュー戦となった8月30日、1回TKO勝利。山口にとって尚弥は、心技体全てにおいて尊敬の念を抱き、今はボクシングのお手本にしている大切な親友だ。

 ◆山口聖矢(やまぐち・せいや)1993年9月2日、神奈川県座間市出身。山梨学院高では高1時に全国高校サッカー選手権優勝、3年時はレギュラーとしてインターハイに出場。冬の選手権は2回戦敗退。関東学院大から16年に北信越リーグのサウルコス福井入団を経て、17年からJ3相模原で2年間プレー。22年11月にプロテストC級を受検して合格。今年8月のデビュー戦は1回TKO勝利。身長1メートル73センチ。

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