引退の武藤敬司 飛べなかった月面水爆「家族、医者の怒ってる顔浮かんだ」 涙なく晴れ晴れと「悲しくもなんともない」

 トップロープに登る武藤(撮影・棚橋慶太)
 内藤哲也(右)に足四の字固めを決める武藤敬司
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 「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~」(21日、東京ドーム)

 ノアの武藤敬司(60)が新日本・内藤哲也(40)との引退試合に臨み、最後は内藤の必殺技「デスティーノ」で3カウントを奪われ、敗れた。1984年のデビューから常にプロレス界のトップで活躍してきた“天才”が39年間のキャリアに終止符を打ち、試合後は「39年間のプロレス人生、最高に幸せでした!」と語った。

 引退試合後の会見での一問一答は次のとおり。

 -試合を終えて

 「悲しくもなんともない。あとからジワジワくるのかな。明日から何をすればいいかな。ここまでの道のりの方がしんどかったかな」

 -内藤について

 「もしこの後、プロレスビジネスが落ちたらあいつのせいだな。そんなのを観察しておきます」

 -ムーンサルトプレスは2度飛ぼうとしたが、飛べなかった

 「ムーンサルトも飛ぶガッツがなくて。昔、『プロレスのためには脚の一本や二本あげてもいい』と言ったことあったが、あげられなかった。俺は嘘つきだ。躊躇した。家族の顔、医者の顔、しかも怒ってる顔が浮かんで」

 -引退試合後に蝶野正洋と試合をした

 「締めくくりは蝶野にしたかった。よくあそこまで動けた。アドレナリンが出ていたな。うれしかった。期待に応えてくれて」

 -今後は

 「普通のおじさんになりたい。大変なんだよ、人工関節だし、まともに歩けないし。普通のおじさんのように、ゴルフいけるような体になりたい」

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