岩田翔吉 母校早大が初の世界王者誕生へスポンサーに!「KOで倒そうと思う」

 初の世界戦に向け、気合十分の岩田翔吉(撮影・伊藤笙子)
 岩田翔吉の公開練習を視察したジョナサン・ゴンサレス陣営。(左から)ルイス・エスパダ氏、ルイス・ゴンサレス氏、ビクトル・マルティネス氏(撮影・伊藤笙子)
 相手陣営が見つめる中、練習を公開した岩田翔吉(中央)=撮影・伊藤笙子
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 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(11月1日、さいたまスーパーアリーナ)

 王者ジョナサン・ゴンザレス(31)=プエルトリコ=に挑戦する同級2位の岩田翔吉(26)=帝拳=が28日、都内で公開練習を行った。早大ボクシング部出身の岩田は、この試合で初めて早大のスポンサーワッペンが付いたトランクスを着用することを明かし、早大出身者初の世界王座奪取をKOで決めることに自信を示した。

 この日は約1時間、熱の入ったミット打ち、サンドバッグ打ちなどを披露し、俊敏な動きからパワフルな右の連打などを繰り出した岩田は「コンディションは絶好調」と元気いっぱい。指導する元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーも「僕が付かせてもらって5試合目ですけど、過去で一番いい」と話すほどの仕上がりで、減量も残り1・5キロといつもより早めに進んでいるという。

 岩田は好調の理由を「この試合が楽しみなんですよ。しっかりといい勝ち方をすること、17年ボクシングを、この世界戦のためにやってきたという気合が結構入っているので、それで調子がよくなったんじゃないかと思う」と説明。「ハードな練習をやって来ましたけど、本当に充実した時間でした。楽しみでしょうがない感覚なので、KOで倒そうと思っています」と自信たっぷりで、「挑戦者ですし、プレッシャーとかはないですね」と強心臓ぶりをアピールした。

 この日は王者陣営が偵察に訪れたが、「考えてもプラスではないと思うので、いつも通りというか、秘策的なところは見せずに」とニヤリ。岩田の練習を見た相手陣営は「右のアッパーとストレートがすごく強く見える。コンディションもよさそうだ。予想通り。勝つことは分かっているが、難しい試合になるだろう」と評価した。

 岩田は今回初めてスポンサーに付いた早大のワッペンが入ったトランクスを着用し、早大ボクシング部関係者も約100人が応援に駆けつけるなど、早大出身者初の世界王者への期待は大きい。しかし、岩田は「それは勝って後から付いてくる。しっかり勝つことに集中しています」と強調した。

 また、所属の帝拳ジムは12人の世界王者を輩出した名門だが、4月に村田諒太がWBA世界ミドル級王座を失ってからは世界王者が不在。「自分がしっかり勝って、帝拳ジムには世界チャンピオンはいないといけないと思う。そこの責任感はあります」と表情を引き締めた。

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