松竹芸能がプロレス界に参入 YouTube専門女子プロレスに芸人が参戦へ

 老舗(しにせ)芸能事務所の松竹芸能がプロレスに参入することが17日、わかった。実業家・前澤友作氏が企画したふるさと納税500万円の納付先の1つとなった大阪府和泉市の市議会議員で、プロレスラーのスペルデルフィン氏が提唱したYouTube専門女子プロレス団体「2・5次元プロレス(仮称)」の設立に協力するもの。

 この日、デルフィン氏らが大阪市内の同社で設立会見を行い、所属の女性芸人がプロレスに挑戦すること、シンデレラエキスプレスの渡辺裕薫が9月26日に大阪・角座で行う入団オーディションの審査員を務めることなどを発表した。

 デルフィン氏と長年の友人で、会見に出席した渡辺は「『YouTubeのプロレス団体を考えている』と聞いていたが、松竹芸能が協力してプロレス界に参入することになった。吉本さんが(吉本女子プロレスを)やってはった時期があるが、ワクワクしている。松竹は昔、ロビンスというプロ野球チームを持っていた。それ以来のプロスポーツ参入。そこにかかわらせていただける」と熱い思いを明かした。オーディションについては「芸人と共通するのは表現すること。可能性を秘めた方に来て欲しい」と呼びかけた。

 デルフィン氏は前澤氏の企画に応募して選ばれた内容を「趣味の銅像作りに400万円、和泉市の女子サッカーチーム・テクノFC(関西リーグ)盛り上げに100万円」とし、女子スポーツ発展の流れからプロレスも加えて“構想”が広がったという。前澤氏には今後、改めて報告したいと希望した。

 YouTubeプロレスは、配信用に特化した「バーチャル」と、観客を入れて通常の興行を行う「リアル」の“二刀流”で進めていくという。「バーチャル」では「ドロップキックの際に光を入れる」など編集できることから可能性が広がる。大阪を拠点とするアイドルレスラーの花園桃花が「総監督」に就任し、レスラー育成に一役買う。

 デルフィン氏はすでの女性芸人のほか、書道家、ラジオMC、格闘家をスカウトしていると明かし、オーディションへ向けて「(特に)『バーチャル』は(目標が)自分を底上げしたい、人気者になりたいでもいい」と発言。メニューのスクワットも「数は決めていない。10回でもいい」とした。バーチャルにテクノFCの選手が参戦する可能性もあるという。撮影のリングなどは大阪・道頓堀プロレスが協力する。

 デルフィン氏は「リアル」の第1弾興行を来年3月か4月に考えていると打ち明け、「バーチャルをやっていけば、人前でやりたくなる。(結局)みんながリアルの方に進んで行くのでは」と推測した。また、「プロレス界は言ったもん勝ち。今後(かつて番組で挑戦していた)AKBさんとの対戦もありえるのでは」とニヤリと笑った。

 なお、初回配信は20日で、毎週金曜日の午後8時に更新していく予定という。

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