髪切りマッチで中野たむ涙の激勝!ジュリアの金髪ボブがアシンメトリーに

 中野たむ(左)に敗れ髪を切ったジュリア=日本武道館
 中野たむ(奥)に敗れ髪を切るジュリア=日本武道館
 ジュリア(上)を攻める中野たむ=日本武道館
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 「プロレス・スターダム」(3日、日本武道館)

 スターダムが旗揚げ10周年にして初の、女子プロレスでは24年ぶり11回目の日本武道館大会を開催。3318人の観衆が見守る中、メインイベントで国内女子では2年ぶり26回目の敗者髪切りマッチを兼ねたワンダー・オブ・スターダム選手権試合が行われ、挑戦者の中野たむが王者ジュリアを破って新王者となった。

 2人は昨年から抗争を続けており、ジュリアの髪切りマッチの要求を中野が受け入れて実現した一戦。中野は場外での机上パイルドライバーなど、ジュリアのラフファイトに大苦戦し、一時はダウンして10カウント寸前まで追い込まれ、ジュリアがレフェリーのカウントを妨害して命拾いする場面もあった。

 それでも、コーナー最上段からのプランチャ、ジュリアの得意技グロリアスドライバーを掟破りで繰り出すなど反撃。ジュリアの鼓膜が破れるほどの張り手合戦からスピンキック連発でチャンスをつかむと、荒技スタイナースクリュードライバーでジュリアの頭部を垂直にマットに突き刺し、リストロック式猛虎原爆固めのトワイライトドリームでトドメを刺した。

 試合後、中野は「私はやっとアンタに勝てた。もうこれ以上いらない。だから髪なんて切らなくていい」とジュリアを思いやったが、ジュリアは「私は今日、すべてをかけてお前と戦ったつもりだよ。髪の毛もベルトも人生もかけて、アンタと戦って、アンタが勝ったんだよ。恥かかせるなよ」と訴えて髪切りを決行。中野はジュリアからバリカンを手渡されたが、涙があふれて実行できなかった。

 結局、ジュリアの金髪ボブヘアは美容師の手で左側頭部と後頭部が刈られて、アシンメトリー状態となったところで終了。中野は「ずるいよ、オシャレじゃん」と話し、「私はアンタがいたから強くなれた。私はこの白いベルトの聖なる王者として記録にも記憶にも名前を刻んでいく。このベルトの価値を上げとくからさ、早く髪を伸ばして逆襲しに来いよ」と再戦を希望。最後は「私たちスターダムを、女子プロレスを信じてついてきてください」とファンに訴えた。

 ジュリア越えを果たした中野はインタビューで、立場が逆転したかどうかを問われると、「だって、私がチャンピオンだもん。でも、明日にでもすぐまたやり合いたい」と返答。プロレスデビュー前はアイドルで活動しており、「武道館というのはアイドル時代に絶対に無理だったとあきらめた夢の一つ。そこに立てるってこと自体実感がなかったんですけど、夢を取り戻すのはいつからでも遅くはないんだなと思いました」と、涙を流しながら夢の舞台に立てた喜びを語った。

 一方、ジュリアは「負けるつもりはなかったから、何を言っていいのか分からない」と話しながらも「髪はまたは生えてくるし、ベルトはまた奪いに行けばいいだけ」と前を向いた。7日の後楽園ホール大会にはどのような髪型で現れるかと問われると、ジュリアから判断を仰がれたロッシー小川エグゼクティブプロデューサーが「そこでジュリアの丸刈りを見たければ来て下さい」と話した。

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