井上尚弥が日本人初の3団体王座統一戦 “格闘技の殿堂”ラスベガスで

 ボクシングの大橋ジムは1月31日、都内で会見を開き、WBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=が4月25日(日本時間同26日)に米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベントセンターでWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30)=フィリピン=と日本人初の3団体王座統一戦を行うと発表した。井上は主要4団体王座統一を目標に掲げ、この一戦を「欠かせない試合」と位置づけた。

 ボクシングの本場で“モンスター”が主役になる。尚弥は17年9月にロサンゼルスで試合を行っているが、今回は昨年11月に米国の大手プロモーター、トップランク社と契約してからは初の試合で、本格的な米国デビュー戦となる。

 会場のマンダレイ・ベイ・イベントセンターは多くのビッグマッチが開催された“格闘技の殿堂”。その大きな舞台で軽量級では異例、日本人では初のメインイベントに出場する尚弥は「正直、今の気持ちはワクワク、早く試合がしたい思いでいっぱい。メインイベントでできることを誇りに思っている。今までのボクシングキャリアが認められた証し」と胸を躍らせた。

 同時に「3団体統一という試合に意味がある。4団体統一を目指す上で欠かせない試合。ラスベガスでの1発目の試合を危なげなくクリアして次へ進みたい」と、世界で4人しか達成していない主要4団体王座統一を目標に掲げた。

 カシメロは世界3階級を制覇し、29勝(20KO)4敗の戦績を残すオーソドックスの強打者。尚弥は「フィリピン人らしい荒々しさを持った、野性味あふれる勘を持った選手。危険なハードパンチも持っている。何でもかんでも突っ込んでくるのではなく、駆け引きもしてくる」との印象を持ちながらも「じっくりダメージを与えて削っていきます」と戦いをイメージした。

 今後は2月2日からグアムでの走り込み合宿を行い、同月中旬にはフィリピン人世界ランカー3人をパートナーにスパーリングをし戦いに備える。米国には試合の3週間前に入る予定。自身にとって最長の海外滞在となるが「ラスベガスは乾燥していると聞いている。まず向こうの気候に慣れてから減量に入るのが目的」と理由を説明した。

 昨年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦で眼窩(がんか)底骨折などを負った右目の回復具合については「すべての経過観察を行い、異常はなかったのでいつも通り進めていきたい。怖さは全然ない」と強調。あとは万全の態勢で海を渡り、結果を出すだけだ。

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