一翔、2019年快勝締めだ 4階級制覇、再婚、第1子誕生「明日の結果が答え」

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 前日計量が30日、都内で行われ、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(Reason大貴)がリミットの52・1キロ、挑戦者ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)は52・0キロで一発クリアした。井岡は「明日の結果が2019年の答え」と4階級制覇、再婚、長男誕生といいことずくめの1年を快勝で締めることを誓った。WBO世界フライ級王者の田中恒成、挑戦者ウラン・トロハツはともにリミットの50・8キロ、同女子スーパーフライ級王者の吉田実代は52・0キロ、挑戦者の石麗萍は50・9キロで、いずれも1回目でパスした。

 最後に笑って19年を充実の1年にする。無事に計量をパスした井岡は「あとは試合に向けてコンディションを作るだけ。一つクリアしたかなと思う」と安どの表情。米ラスベガスで2カ月の合宿を積んで20日に帰国し「特に問題なく、すべていい状態でここまで来れた」と調整に手応えを感じていた。

 井岡にとって19年は公私とも充実の年だった。6月に日本男子初の4階級制覇を達成した後に一般女性との再婚を発表。8月には第1子となる長男が誕生した。だが、最後を勝利で締めなければ、すべてが台無しになってしまう。

 それは井岡自身が一番分かっている。「ボクにとって、ボクたちチームにとって、明日の試合でこの1年が決まる。明日の結果が2019年の答えだと思う。いい結果で終えることで、4階級(制覇)、プライベートも充実するという意味で整う」と、この一戦の重要性を強調。「明日次第で4階級制覇も、分かりやすい言葉で言えば感動が薄れてしまうかも知れない。負ければ次はない。そういう覚悟もある」と背水の陣で臨むつもりだ。

 挑戦者シントロンは五輪に2度出場。自身が立てなかった舞台に立った相手を「すごくリスペクトの気持ちがあるし、だからこそ拳を交えることは楽しみ」と評価する。だが、「世界チャンピオンとして、世界の厳しさだったり、王者の怖さというのを見せつけたい」と、プロの意地を示すつもりだ。

 今年はWBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)ら日本人が世界にインパクトを与えた。その年のトリを務めることに「1年が終わる試合で責任もあるだろうし、どこかで意識しながらやっていますけど、ボクのやって来たことを表現すれば、何か感じてもらえると思う。必ず勝って締めくくりたい」と誓った。

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