勅使河原が東洋V1!井上尚弥とのスパーでスランプ、右拳負傷乗り越え激勝TKO

 「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)

 王者の勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)が同級7位の入口裕貴(エスペランサ)を8回TKOで破り、初防衛に成功した。

 勅使河原は持ち前の鋭く変則的なパンチで2回にはダウン寸前に追い込んだが、1回に右拳を痛めた影響でその後は失速。それでも、元世界スーパーウエルター級王者の輪島功一会長から「痛くても打て!」と闘魂注入されて、粘り強く反撃する相手と激しく打ち合い、8回にラッシュをかけてストップを呼んだ。

 試合後はリング上で、「入口選手は気持ちが強くて、いい試合になりました。ありがとうございます」と挑戦者の健闘に感謝。世界ランクにも名を連ねるが、今後については「次、一番強い日本人とやって、世界という言葉を口にしたい」とファンに宣言した。

 控室では、「体調は絶好調だった」と話したが、1カ月前にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥とスパーリングをしたことで「言い訳になりますけど、ボコボコにやられてスランプになった」と苦笑。親から激しい虐待を受け、少年院に入り、そこで輪島会長の自叙伝を読んで更正した経歴で知られるが、「生い立ちとかがめっちゃ似てるんですよ。本当は戦いたくなかった」という入口が控室を訪れて祝福。「もっと上に行って、その時もう一回やりましょう」という入口の呼びかけに応え、「入口選手の分も背負って勝ち続けて、入口選手も頑張って欲しいですね」と決意した。

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