井上岳志、米国で王座奪取ならず 果敢なアタックも強豪ムンギアに判定負け

 ハイメ・ムンギア(左)のパンチを受ける井上岳志(ゲッティ=共同)
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 「ボクシング・WBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチ」(26日、ヒューストン)

 ダブル世界戦が26日(日本時間27日)、米国テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催され、メインのWBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチでは、挑戦者で同級3位の井上岳志(29)=ワールドスポーツ=が0-3の判定で、王者ハイメ・ムンギア(22)=メキシコ=に敗れ、世界初挑戦での王座奪取はならなかった。ムンギアは3度目の防衛に成功。

 井上が14戦13勝(7KO)1分け。ムンギアは31戦31勝(26KO)と無敗対決となった一戦。井上は初回から距離を詰めて右オーバーハンドを繰り出すなど果敢に攻めたが、王者攻略はかなわなかった。

 メキシコ次代のスター候補と目される王者は井上の前進に手を焼きながらも、3回から左ボディーで迎撃。距離が開くと左のダブルなど強打を飛ばしてくるが、井上は驚異的なタフネスと勇気ある前進で応戦。試合はダウンシーンのないまま判定に。スコアでは井上の前進は評価されず120-108×2、119-109と開いたが、後退を知らないアタックはNBA・ロケッツの本拠地に集まったファンをわかせた。

 駿台学園高から法大に進んだ井上は、07年国体少年の部で優勝するなどアマチュアで活躍後、14年に地元の東京都足立区にあるワールドスポーツジムからプロデビュー。デビュー戦こそ引き分けに終わったが、その後は13連勝。スーパーウエルター級で日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座を獲得してつかんだ世界初挑戦の舞台だった。

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