「ボクシング・ＷＢＡ世界バンタム級タイトルマッチ」（２５日、大田区総合体育館）

　予備検診が２２日、都内で行われ、ダブル世界戦に出場する４選手はすべて異常なしと診断された。３階級制覇が懸かる井上尚弥（２５）＝大橋＝との７度目の防衛戦に臨むジェイミー・マクドネル（３２）＝英国＝は井上より身長で１０・３センチ、胸囲は６センチ上回るバンタム級離れした体格を誇示。ただ井上陣営が提案した体重チェックを断固拒否するなど、周囲は体重超過の不安を募らせた。

　身長は公表より２・５センチ低かったマクドネルだが「背も高いし、リーチ差もある。それを生かした試合をしたい」と意気込んだ。

　だが減量方法への質問にトレーナーが「同じ質問を違う言い方で何度も繰り返さないでほしい」と話すなどピリピリムード。前日は体重の公表を拒否し、この日は井上陣営が提案した体重測定を拒否した。井上を大きく上回る体格ながら肌に張りがあり色つやも良く周囲の不安は募るばかりだ。

　一方の井上は１階級上げたことで「コンディションもいいし、適正階級だと思いました」と元気そうな表情。この日はインターネットプロバイダーのＮＴＴぷららとメインスポンサー契約を結んだことも発表され、リング内外で絶好調だ。