井上岳志が東洋太平洋王座に挑戦 目標の世界へ「気を引き締めてやる」
「東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチ、WBOアジア・パシフィック同級王座決定戦」(10日、後楽園ホール)
前日計量が9日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、東洋太平洋王者でWBOAP同級2位のラーチャシー・シットサイトーン(タイ)は69・2キロ、東洋太平洋同級1位でWBOAP同級3位、日本同級王者の井上岳志(ワールドスポーツ)はリミットの69・8キロでクリアした。
ここまで11勝(6KO)無敗1分で順調に歩を進めてきた井上は、現在WBOとIBFでともに世界15位に入っている。この試合に勝てばヘビー級の藤本京太郎(角海老宝石)に次ぐ日本を合わせた3冠王者となり、世界挑戦を近づける大きなチャンスだ。「目標は世界ですし、ここを落とすと遅れてしまう。気を引き締めてやる」と意気込んだ。
ラーチャシーは来日経験も、日本人選手との対戦経験も豊富だ。今年の7月には大阪でジャンボおだ信長本屋ペタジーニ(六島)に11回KO勝ちして東洋王座の初防衛に成功している。
初体面した井上は「体は小さいけど、身長は同じくらいでイメージ通り。体格差は利用せず、左フックを使ったコンビネーションや遠くからのボクシングなど見栄えよくやりたい」と、攻略のイメージを描いていた。