ドン・フライ氏、“戦友”高山にエール「最高の対戦相手でした」 02年壮絶殴り合い

 試合中の負傷による頸髄完全損傷で入院治療中のプロレスラー、高山善廣について、“戦友”の元総合格闘家のドン・フライ氏が10日、プロレス団体のIGFを通じてコメントを発した。2002年の「PRIDE21」で壮絶な殴り合いの死闘を演じた高山に対して、「最高の対戦相手でした」と敬意を表した。

 02年6月23日、さいたまスーパーアリーナでの「PRIDE21」メーンカードで、お互いが首をつかみ、ノーガードで拳を顔面にたたき込むという、格闘技と呼ぶにはあまりにもシンプルな魂のぶつかり合いを披露した両者。結果はマウントパンチによりフライ氏の勝利だったが、特別な感情が芽生えた。

 ドン・フライ氏は「タカヤマさん、あなたは神が私に与えてくれた誰もが期待する最高の対戦相手でした。あなたとの闘いは世界中が観戦した最高の試合だった。その証拠の一つとして、ワールドカップ・サッカーの視聴率に我々の試合は勝ったよね」と振り返った。

 「まさしく、あなたは武士道、強さ、完成されたファイターの象徴」とたたえ、「俺に会う人はみんな、あなたとの試合のことを語る。そんな対戦相手はあなたが初めてです。あなたは『戦士』そのものだ」と伝説の試合が周囲に与えた影響をつづった。

 病状説明がなされた4日の会見の時点では、回復の見込みがないとされた。それでも、ドン・フライ氏は「タカヤマさん、俺はあなたが今の状況を脱して快方に向かうことを心から祈ります。あなたを失うことなんてかんがえられません。それゆえ、我々は常にあなたのことを思っています」と奇跡を祈った。それと同時に「しかし、万が一のことがあれば、それは神からのお告げです」と覚悟も決めているようだった。

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