井上尚弥の弟・拓真 復帰戦判定勝ちに笑顔なし「反省点も多い」

 「ボクシング・10回戦」(30日、後楽園ホール)

 WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24)の弟で、昨年11月に右拳の故障で世界挑戦をキャンセルした元東洋太平洋スーパーフライ級王者の井上拓真(21)が約1年ぶりの復帰戦で久高寛之(32)に激しい打ち合いの末、判定勝ちした。

 8回に久高の左目上をパンチで切り裂き、返り血で血まみれになりながら最後まで打ち合いを演じた。しかし拓真は「相手に付き合い過ぎた。反省点も多い」と勝利にも笑顔はなかった。大橋秀行会長は「1年ぶりの復帰戦で強敵を相手にこれだけの試合ができた。(世界戦は)来年考えたい」と健闘をたたえた。兄の尚弥も「これ以上ない経験ができたと思う」と話した。

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