「プロレス・ＷＡＶＥ」（１２日、大田区総合体育館）

　旗揚げ６戦目で集客ワースト４９人を記録するドン底からスタートしたＷＡＶＥが、大田区総合体育館に初進出した１０周年大会で団体最多の２１８７人の観客を動員した。ＷＡＶＥシングル選手権は、第９代波女を襲名して王座も獲得した山下りな（２８）が、シードリングの世志琥（２４）をラリアート４連発で撃沈。初防衛と同時に５月に敗退したリベンジも果たした。

　メーンはＧＡＭＩ（二上美紀子）社長と２人で団体を旗揚げした桜花由美（４８）が、一番下の生え抜きでデビュー２年の朱崇花（１８）と対決。朱崇花が初公開したシューティングスタープレスに敗れたが「ＷＡＶＥをバカにしたやつら、ざまーみろ。２０年もってやるぞ」と、フレッシュ戦士に団体の未来を託した。

　１日復活したＧＡＭＩ大社長は長与千種と変則マッチを行い、首固めを決めて感涙のフォール勝ち。長与が８７年１０月にＷＷＷＡ世界王座に就いたのも旧大田区の会場で「ここで長与さんとやりたかった。３０年の夢がかなえられた」と、喜びに酔いしれた。