野沢直子の娘・真珠オークライヤーが鮮烈日本デビュー 腕十字で一本勝ち

 「総合格闘技・RIZIN」(30日、さいたまスーパーアリーナ)

 タレント・野沢直子(54)の長女、真珠(しんじゅ)・野沢オークライヤー(23)がプロ、そして日本でのデビュー戦を白星で飾った。同じくプロデビュー戦だったシーナ・スター(34)=米国=を腕十字固めで下し、観戦した母と涙の抱擁を交わした。キックボクシングの“神童”那須川天心(18)は、タレント・あびる優の夫、才賀紀左衛門(28)=Me,We=を1回KOで下した。

 親の七光りではない。母の故郷日本でのプロデビュー戦で、その名の通り美しく鮮烈な光を放った真珠。明るい性格の8頭身美女が勝利の喜びに思わず涙を流した。

 1万7730人の観衆が詰めかけた大舞台に「全然落ち着けませんでした」と話した。だが、臆することはなかった。アマで40戦以上を経験した打撃が得意のスターに、長い手足から鋭い打撃を繰り出して優位に試合を進め、素早く背後を取ってテイクダウン。グラウンドでも主導権を握り、最後は腕十字固めで一本を奪った。

 「格闘技が大好き、それよりも日本の格闘技が大好きです。これからもRIZINで頑張っていくので応援よろしくお願いします」と日本のファンにあいさつ。「言葉がないというか、すばらしい気持ち。自分としてはクリーンな打撃で勝ちたかった」と、勝利を振り返った。

 奇抜な芸風で知られる母は客席で声を出さずに応援した。勝利の時には涙を流し、花道で娘と抱擁。娘が渡そうとしたトロフィーは受け取らず、「おめでとう。強かったね」と言葉をかけた。

 真珠はプロアマ通じて4戦目だが、母の観戦は3度目。アマ初戦は怖くて見に行けなかったという。真珠は「お母さんが来てくれるだけでうれしい」と感謝する。母の故郷で大きな一歩を踏み出した真珠が輝きを増していく。

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