一翔“統一戦日本人対決”OK 4月に比嘉がWBC王座奪取なら「盛り上がる」

 WBA世界フライ級王者の井岡一翔(28)=井岡=が5度目の王座防衛から一夜明けた24日、大阪市内の所属ジムで会見を行った。ノクノイ戦のテレビ平均視聴率は関東地区12・9%(瞬間最高18・7%)、関西地区15・6%(同19・2%)と高水準を記録。他団体王者との統一戦を熱望する井岡は、5月20日にWBC世界フライ級タイトルマッチ(有明コロシアム)に挑む同級1位の比嘉大吾(21)=白井・具志堅=が王座奪取に成功した場合には“統一戦日本人対決”にも前向きな考えを示した。(数字はビデオリサーチ調べ)

 夢の対決が実現するかもしれない。V5を達成した井岡だが、早くも年内残り2戦を予定する次戦以降に注目が集まる。今年の目標に他団体王者との統一戦を掲げるが、来月WBC王者に挑戦する比嘉が王座奪取となれば、日本人同士の統一戦プランも浮上する。

 井岡は12年に八重樫東との王座統一戦に挑み判定勝ちを収めた。別団体の日本人王者が統一戦を行ったのは日本ボクシング史上初。比嘉との対戦が実現すれば2例目となり「盛り上がるならそういう試合をやっていくに越したことはない」と前向きな姿勢を示した。

 中継を担当するTBS関係者も「日本人対決は分かりやすい。統一戦なら関東でも平均15%を超えるかもしれない」と実現を熱望。ノクノイ戦のテレビ平均視聴率は井岡の地元関西で15・6%(瞬間最高19・2%)と高い数字をマーク。井岡は「1%でも多くの方に見てもらえるように、これからも頑張りたい」と笑みを浮かべた。

 比嘉については映像しか見たことがなく、印象も「勢いのある若い選手」という程度。20日の試合を現地観戦する予定はなく「その時間に何もなければ見ます」と話した。

 具志堅用高氏の国内男子最多タイ世界戦14勝に並んだが、比嘉はその具志堅氏の愛弟子となる。「チャンピオンになってからという感じ」と井岡が話すように、全ては比嘉が王座に就かないことには始まらない。ただ、対戦が現実のものとなれば、熱狂は必至だ。

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