井上尚&八重樫5月にW世界戦 尚弥の相手はWBOの指示待ち

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)とIBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)=ともに大橋=が26日、横浜市内で始動し、大橋秀行会長(51)は5月にダブル世界戦が内定したことを明かした。

 問題は井上尚の対戦相手だ。本来ならWBOの指名挑戦者だが「上から断られている」(大橋会長)状況で、「(WBC同級前王者、カルロス)クアドラスや(WBC同級王者)ローマン・ゴンサレスにも声を掛けている。WBOの指示待ちです」と頭を悩ませている。

 昨年、ロマゴンと好勝負を見せたクアドラスについて井上尚は「頭を使ったボクシングをするアウトボクサー。闘えばかみ合う。テクニック勝負になると思います」とイメージしている。実力者との対戦には「自分はスーパーフライのトップのつもりでやっていきたい」と強烈な自信を見せた。

 5度目の防衛戦へ「5月に試合ということなので、しっかりコンディションを作っていきたい」と表情を引き締める。父の真吾トレーナーも「コンディションがベストでなければ意味がない」と、腰痛などに苦しんだ昨年の轍(てつ)は踏まない覚悟。2月に走り込みキャンプを行い、3月からスパーリングなどの実戦練習に入る予定だ。

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