田口良一が田中恒成との統一戦に意欲「みんなが見たいカードを」
WBA世界ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)が19日、都内のジムで本格始動した。今年の目標として「(WBO世界同級王者の)田中恒成選手(畑中)とやってみたい。打ち合いになるし、かみ合うと思う」と、統一戦を筆頭に挙げた。
昨年末、テレビの企画で田中がワタナベジムに田口を訪ね、「お互いに勝って試合をしよう」と約束した。田口は「本当にやるかもしれない、という予感がしました」と感じるものがあった。
田中は昨年大みそかにモイセス・フェンテス(メキシコ)との王座決定戦を5回TKO勝ちで2階級制覇達成。試合後のリング上では田口との統一戦を口にしていた。
田口も「スピードがあって強い選手。正直言って、勝つか負けるか分からない。でもプロとしてみんなが見たいカードをやりたい。そういう試合をやっていくべき」と、早くも気持ちを高ぶらせている。
現実的には両団体の合意やテレビ局などクリアすべき問題点は多いが、渡辺均会長は「やらせてやりたいですね。向こう(名古屋)に行ってもいい。リスクは覚悟の上です」と実現に動く構えだ。今年は「3月、5月か6月、12月ですね」と田口に3試合予定している。3月にV6を決め、田中の初防衛成功を前提に5月か6月に統一戦というプランが見えてくる。
引き分けで防衛したV5戦の反省から「もっと明確に、ダウンを奪うなりして勝たないといけない。手数、コンビネーション、タイミングでダウンを取っていきたい」と、統一戦に向けイメージもつくりつつあるようだ。