山中慎介、走って走って走り込む 沖縄合宿へ出発

 WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)が10日、同門でWBA世界ライト級王者、WBC世界同級ダイヤモンド王者のホルヘ・リナレス(ベネズエラ)、日本スーパーフェザー級王者の尾川堅一とともに羽田空港から沖縄へ走り込み合宿に出発した。合宿は二部練習で、朝は長距離、午後からはインターバル中心になるという。

 沖縄合宿は5度目で春にもV12戦を予定する山中は「毎回同じで、試合に向けての土台作りです。自分の中では一番キツいトレーニングなので、こんな低めなテンションに見えるかもしれませんが…。いつもこれを乗り越えて自信を付けている」と、厳しさを覚悟していた。

 「1月だから涼しいし、気持ちよく走れそう。夏は暑すぎたよ」と笑うリナレスは、3月25日にアンソニー・クローラ(英)との初防衛戦が決まっている。「勝てば次はすごく大きな試合になる」と、1月に行われるWBC世界ライト級王座戦、デヤン・ズラチカニン(モンテネグロ)対ミゲル・アンヘル・ガルシア(米)の勝者との王座統一戦を視野に入れている。「ガルシアが勝つと思う」と予想し、試合は見に行く予定だ。

 尾川は「テンションは高いですよ。走るだけのトレーニングはしたことがない。テーマは忍耐力を鍛えること。先輩の背中を見てひたすら追おうと思う。これで自分のレベルが5くらい上がって、夏もくれば10くらいにいけると思う」と成長を誓った。

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