和気KO5度目防衛 次こそ世界戦だ
「東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(27日、後楽園ホール)
がっちりと決めたリーゼントが乱れる間もなく、和気慎吾(27)=古口=がKOで5度目の防衛に成功した。
1回終了間際、好戦的な相手の動きを冷静に見極め、強烈な左アッパーをあごにたたき込んだ。崩れ落ちたパイパは何とか立ち上がったものの、戦闘能力を失っていた。
「入って来た瞬間。感覚がなかった」という会心の一撃。古口会長と繰り返し練習した動きが自然に出た。
昨年末、WBA・WBO世界同級王者、ギジェルモ・リゴンドー戦を逃した。その間、古口会長との関係も悪化し「ボクシングができなくなりそうだった」と振り返った。
「ゼロからの出直し」という試合を飾り、次こそ世界戦。和気と古口会長は、雨降って地固まった。