内山V8!次戦にも日本人統一戦だ

 「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 王者・内山高志(34)=ワタナベ=がダウンを喫しながらも挑戦者・金子大樹(25)=横浜光=を3‐0の判定で下し、日本ジム所属の男子世界王者で歴代4位タイの8度目の防衛に成功した。WBC同級戦は王者・三浦隆司(29)=帝拳=が2度のダウンを奪うなど挑戦者ダンテ・ハルドン(26)=メキシコ=を9回TKOで下し2度目の防衛に成功。両王者がベルトを守り、次戦にも、期待されている団体王座統一戦の実現へ大きく動き出した。

 さあ、今年は統一戦だ。危ない場面もあったがV8を達成した内山。「金子選手は強かったです。“ザ・男”という感じで、いい経験をさせてもらいました」と、挑戦者・金子の健闘をたたえた。

 圧勝を重ねる安定王者も、世界初挑戦に燃える金子の気迫に手を焼いた。自身が得意な中間距離をつぶそうと積極的に前に出る相手を足を使っていなし、正確な強打をたたき込んだが、10回には左右のフックを受けてダウンを喫した。だが「倒れるのが見えたし、カウントも聞こえたので大丈夫だと思った」と動じない。11回には金子を強烈な左フックで2度もダウン寸前に追い込むなど反撃し、終わってみれば3者が7ポイント差をつける勝利。目立った外傷のなかった内山と、両目と鼻を腫らした金子の顔が試合を物語っていた。

 V5戦の負傷判定を除き、KO防衛を飾ってきた“ノックアウト・ダイナマイト”が初の判定防衛。「自分のやろうとしたことはできた。でもダウンしたので40点ぐらいかな」と冷静に試合を振り返り、若い金子に「25歳はボクがデビューした年。これからいくらでもチャンスがある。1年後、2年後が楽しみ」と成長を期待した。

 この日はWBC同級王者の三浦もV2を飾り、期待されるのは団体王座統一戦。三浦の所属ジムの本田明彦会長は「お互い指名試合があるが、早くやらせたい。でも三浦はきつい試合が3つ続いた疲れがあるので、休ませたい。内山も間隔をあけたいでしょう」と、次戦での実現に前向きな姿勢を示した。両雄が再び拳を交える。

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